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LCC利用でフィリピン・セブまで1万5000円切る!シニアも英語学習者も、日本人急増を後押し

3/16(木) 16:30配信

旅行読売

成田―セブ 1万4890円~4万8890円※最高運賃は編集部調べ

 最低気温が0度を下回る日が3日も続いた1月下旬の東京。ああ、暖かい所でのんびりしたい。そう念じながら、昨年12月25日から運航が始まった日本のLCCバニラエアで、フィリピンの「常夏リゾート」セブへ向かった。飛ぶこと5時間あまり、上空から熱帯の木々やビーチが見えた。

 セブ本島と橋でつながるリゾート地・マクタン島にあるマクタン・セブ国際空港に着陸すると気温は28 度。上着をバッグにしまい、アロハシャツ一枚で到着ゲートを出た。「FUJIWARA」と書かれた紙を持った運転手がいた。滞在先のホテル「パシフィック・セブ・リゾート」からの車だった。
 車中で、これまでのいきさつを思い出す。行ってみたかったセブに、日本のLCCが就航とのニュース。外国資本ではなく日本の会社の直行便なら、と旅に出た。
 「せっかく安い運賃なのに、荷物の超過料金は払いたくない」と持ち物を厳選、成田で預けたバッグは9.8キロ。係員が「20キロまで大丈夫。帰りはたくさんお土産が入れられますよ」と教えてくれた。男の一人旅だから荷物はコンパクトだ。5時間超の長旅を少し心配していたが、座席は思いのほか快適。バニラ味のクッキー(200円)やコーヒー(300円)を現金で買い、ゆっくりくつろいだ。
 ホテルの部屋に荷物を置き、ビーチが見えるレストランへ。バンドがテーブルを回ってリクエストに応えていた。「日本の曲を」と頼むと、ボーカルの女性が「では『乾杯』を」と微笑んだ。長渕剛さん作詞・作曲の人生の重要な節目に立った人への応援歌。こんなに簡単に、別天地へひとっ飛びできることを知ったのも人生の節目かもしれない。フィリピンで人気のカクテル、マンゴー・クーラーで乾杯した。

 「日本からですか」と翌朝、ホテルのロビーで声をかけられた。声の主は78歳の日本人男性で、年に2回はフィリピンに来ているという。理由を聞くと「そりゃあ、こっちは暖かいからね」。「運賃が安い時にバニラ便をとれば、セブの居心地のいいリゾートホテルに3、4泊しても10 万円でおつりがくるかも」。そんな話題で、他の宿泊客たちと盛り上がった。ホテルの日本人スタッフ篠塚妙子さんは「お客さんの4割は日本人。以前は若いダイビング愛好者が多かったのですが、今はのんびりしにという方が増え、小さなお子さん連れからご高齢の方まで年齢層も広がりました」と言う。
 ホテルのビーチの脇からは、遠浅の海に約900メートルの桟橋が伸びる。干潮だったので、付近の住民が潮干狩りをしていた。美しい貝殻をたくさん入れた箱を抱えた少年たちが桟橋に上がって来た。少年たちのはにかんだような表情が、静かな風景に溶け込んでいる。
 午後4時頃、ホテルの船で海に出た。日没までの景色を楽しむサンセット・クルーズだ。桟橋を歩く小さな人影、ゆっくり動く雲を見ながら、ゆったりと、そして静かに時が流れてゆく。

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最終更新:3/16(木) 16:30
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