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ハリル監督、日本代表ボランチ問題で苦悩吐露 長谷部のパートナー探しを進めるも人選に苦慮

3/16(木) 22:20配信

Football ZONE web

「彼なしは考えられない」と長谷部に絶大な信頼を寄せるハリル監督

 バヒド・ハリルホジッチ監督はワールドカップ最終予選の23日UAE戦と28日タイ戦へ向けたメンバーを16日に発表したが、ボランチの人選に苦慮していることを明かした。主将の長谷部誠(フランクフルト)に対し「非常に強い我々のキャプテンだ。彼なしのチームは現在考えられない」と信頼を寄せる一方で、そのパートナー探しは結論が出ていない。

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 今回の代表メンバーには、山口蛍(セレッソ大阪)と今野泰幸(ガンバ大阪)が名を連ねた。今野については「フィジカル的な戦いもゲームの中であるが、今野のようなタイプの選手はそこで有用な選手かもしれない」と話した。また、山口も守備的な能力を高く買っていることがこれまでのコメントからも窺われる。また、若手で期待の井手口陽介(ガンバ大阪)もこのタイプの一人に分類されるだろう。

 しかしながら、長谷部の横で攻撃的な振る舞いを見せるボランチという点では結論が出ていないことを明かした。ハリル体制で初招集の高萩洋次郎(FC東京)と代表復帰になる倉田秋(ガンバ大阪)の起用法についても、ボランチの一角という構想を示唆したうえで、これまでに招集した選手の名前を出しながら組み合わせを探っている苦悩を語った。

「長谷部とはまた違ったタイプの選手とのコンビネーションを使おうとして様々な選手を試している。柏木(陽介・浦和レッズ)、大島(僚太・川崎フロンターレ)など多くの選手を彼とのコンビネーションで使った、ベストの選択肢がどれなのかを探っている」

プレーメーカーの高萩、突破を備える倉田

 柏木と大島は、パスで組み立てるプレーメーカータイプの選手だ。また、会見の際に名前を挙げた柴崎岳(テネリフェ)もそのタイプの一人に分類されるだろう。そして、高萩にも似たような長所を見出していることを明らかにした。

「彼からのボールで攻撃が始まる質の高さを見せていた。ゲームの読みも良いと感じた。すごくスピードがあるタイプではないが、組み立ての中で違いを作るテクニックがあり、フリーキックも蹴れる。守備面を見ると、蛍、今野、長谷部のようなボールリカバリーはできないが、補完しながらプレーできる。彼は1メートル83センチあるので、我々のディフェンスに向かってくるボールを考えた時にも有用な選手だ」

 パサータイプでありながら長身という要素を高萩に見出している。サンフレッチェ広島時代は2シャドーの一角でプレーしていたが、FCソウルでは中盤の様々なポジションを経験し、韓国勢のラフな当たりにも対応する経験を積んだ。そして今季からはFC東京で低い位置からの組み立てを担っている。柏木もまた浦和で近年ポジションを下げてボランチを務めているが、そうした選手を長谷部の横に配置する構想を話した。

 その一方で、倉田にはドリブルという要素がボランチに求めるものとしてあるとしている。ハリル監督は本来ウイングの原口元気(ヘルタ・ベルリン)の名前も口にした。

「倉田はより瞬発力がある。少しボールを持ちすぎるが、深いポジションからボールを持って切り込める。そういうタイプの選手は多くない。そういった意味で原口を使うこともある」

 ボランチの位置からドリブルで敵陣に切り込み、相手のバランスを崩すことのできる選手も重要であるとハリル監督は考えているようだ。そうしたタイプの選手は日本にあまり多くないが、だからこそ特徴が際立つとも言える。

長谷部のパートナー探しはチームにも影響

 守れる選手、組み立てられる選手、切り込める選手と、長谷部のパートナー探しは難航している。全てにおいてレベルの高い万能型の選手がいれば解決できるが、それは簡単ではない。

 とはいえ、違ったタイプの選手を大量に招集すれば他のポジションの選手枠まで圧迫してしまう。もちろん、同タイプの選手間での競争も激しい。ハリルジャパンにおける長谷部のパートナー問題は、熾烈な選手競争とともにチーム全体の構想にも大きく影響を与えるものとして顕在化している模様だ。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:3/17(金) 18:39
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