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ハリル、“消去法”の本田招集。若手の台頭なき現状に指揮官が抱く危機感

フットボールチャンネル 3/16(木) 20:24配信

 16日、日本サッカー協会(JFA)はロシアワールドカップアジア最終予選のUAE戦(アウェイ)およびタイ戦(ホーム)に向けた日本代表メンバーを発表した。ACミランの本田圭佑がメンバー入りするかどうかに注目が集まったが、日本代表の選手リストにはその名前が含まれていた。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はなぜ所属クラブで出場機会に恵まれない選手を代表入りさせたのだろうか。(取材・文:舩木渉)

最終予選UAE戦&タイ戦 日本代表メンバー

「若手は精神面で準備ができていない」。ハリルが示した懸念

 W杯まで残り1年となった。ブラジルでの惨敗は記憶に新しく、時の流れの速さを感じさせる。

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、16日に行われた記者会見の冒頭で「我々はW杯に向かう最終直線に入りました」と語った。アジア最終予選は折り返しを迎え、1つの負けがW杯出場権獲得に向けて命取りになる状況だ。

 今回招集された日本代表メンバー25人の平均年齢は27.6歳(3月16日時点)で、ハリルホジッチ体制になって最も平均年齢の高いチームになった。昨年11月のオマーン戦に向けて選ばれた25人の平均年齢は26.9歳(2016年11月11日時点)で、わずか4ヶ月しか経っていないが、メンバー全体の年齢層が上がったことがわかる。

 ハリルホジッチ監督は記者会見の中で「経験」という言葉を繰り返した。昨年何度か若手を招集したことにも触れ、「もしかしたらまだ精神面で準備ができていないかもしれないと感じました」と語っている。

 アウェイであろうと勝ち星を落とせない状況を考えれば、より安定したパフォーマンスを発揮出来る経験豊富な選手たちを集め、過酷な環境でも“戦える”チームを作る現実的な考えは十分に理解できる。そしてアジア予選というチームの単純な実力差以上に苦しい戦いを切り抜ける力は、一朝一夕で身につけられるものではない。

「本田の代わりをできる選手がいるのか」

 ハリルホジッチ監督は本田圭佑や長友佑都ら、これまで長きにわたって日本代表を支えてきたベテラン達への信頼を強調した。たとえ所属クラブで出場機会が少なくとも、彼らの経験を信じて招集し続けている。

「本田の代わりをできる選手がいるのか考えなければなりません」

 この一言に「俺なら本田の代わりになれる」と一発で解決策を提示できる若手選手はいないだろう。

「私は若い選手でも使ったりしてきましたが、選手たちのメンタル面などいろいろな面を準備しなければいけない。若手を使った時、少し準備をしなければならない。試合が終わった後、少し敬意を持ちすぎて相手を恐れていると感じることがあった。そういった意味でも本田のような選手はこれからも必要だと思います」

 予想できないイレギュラーがいつでも起こりうる、過酷なアジア最終予選を勝ち抜くにあたって、日本の若い選手たちは“戦う”準備ができていないと、ハリルホジッチ監督の眼には映ったのかもしれない。

 今回の招集メンバーで注目を集めたのは、今野泰幸や高萩洋次郎といった30代の選手たちの代表復帰だった。前者はW杯でプレーした経験があり、後者はアジアで数々の修羅場をくぐり抜けてきた稀有な存在。苦しい戦いが予想される前回対戦で敗れたUAEとのアウェイゲームで必要な経験が、彼らの中に秘められている。

 そして、海外組への信頼へも顕著になった。FWとして登録された7人は、全員ヨーロッパのトップリーグでプレーする選手だった。「点をあまり取っていない」と得点力に懸念を示したが、それでもトップレベルでチーム内の競争に身を置く彼らへの信頼は根強い。

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最終更新:3/16(木) 20:29

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