ここから本文です

【一度は乗りたい観光列車】シティホテルを思わせる上質空間で地酒やスイーツを楽しむ「青の交響曲」

3/17(金) 17:30配信

旅行読売

近鉄【大阪・奈良】

 吉野といえば桜や紅葉の名所として知られるが、冬でも足を運ぶ人が増えたという。その理由の一つに、昨年9月にデビューした近鉄の観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」があるだろう。大阪阿部野橋駅と吉野駅を1時間16分で結ぶ列車は、「上質な大人旅」をコンセプトに一流ホテルさながらの豪華な内装やサービスにも負けない。運賃は乗車券と特急料金に特別車両料金210円をプラスするだけとリーズナブル。連日満席という盛況ぶりも納得だ。
 9時40分過ぎ、大阪阿部野橋駅のホームに濃紺の列車が入線すると、あちらこちらで記念撮影が始まった。出発10分前、優雅で軽快なハイドン作交響曲第101番第2楽章「時計」が流れ、ドアが開いた。
 車内に一歩入ると、ノスタルジックな空間が広がった。列車は3両編成で1号車と3号車が座席スペース。全65席、2列+1列のゆったりした配置で、深い緑色の幅広いシートが並ぶ。小さなスタンドライトが灯るテーブルを挟んで2人用ツイン席とグループで楽しめる3人~4人用サロン席、静かに旅情にひたれる1人席がある。
 「座席の背面テーブル、肘掛け、肩握りなどは地元・吉野の竹材、ふかふかのカーペットは高級敷物の丹後緞通(だんつう)と、内装の素材は選りすぐりです」と、近鉄の広報担当は胸を張る。肌触りのよい座席はクッションもほどよく、包みこまれるような感覚でリラックスできる。
 出発して間もなく、車内販売の準備ができたようなので2号車のラウンジスペースへ向かう。意匠を凝らしたラウンジは、重厚な飴色の木目調の壁に、黒革張りのソファやクリスタルガラスがきらめく照明など、高級ホテルのバーを思わせる造り。生ビールとハイボールの本格サーバーのあるバーカウンター越しに、アテンダントがにこやかに迎えてくれた。利用はセルフカフェスタイル。ラウンジスペースのソファで味わっても、自分の座席へ運びゆっくり楽しんでもいい。

1/2ページ

最終更新:3/17(金) 17:30
旅行読売

記事提供社からのご案内(外部サイト)

旅行読売9月号

旅行読売出版社

2017年9月号
7月28日発売

540円

【特別付録 全国道の駅マップ】
第1特集 わざわざ出かけたい 道の駅
第2特集 星降る高原、海の宿