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なぜ日本人は「開脚」したがるのか? この1年で“開脚本ブーム”が起きた理由

週刊SPA! 3/17(金) 9:00配信

 昨春に出版された『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』(Eiko/サンマーク出版)を皮切りに、“開脚本”の売れ行きが好調だ。テレビや雑誌でも開脚に関連したストレッチ特集がたびたび組まれている。

⇒話題の開脚本

 あのマツコ・デラックスもこの現象には驚きの声をあげているように(新刊JPより)、日本には、これほどまでに開脚したい人がいたのかと意外に思った人も多いかもしれない。

◆なぜ売れる?「開脚本」

 むろん、好調の理由には同書が数ある出版社の中でも営業力と宣伝力に定評のあるサンマーク出版から刊行されたことも大きいだろう。だが、注目すべきはその後刊行された類書も軒並み好調な売り上げを記録している点だ。

 今年1月に発売された『すごい開脚のやり方』(笠倉出版社)も多分に漏れず、発売早々に重版が決定するほどの売れ行きを見せている。

 なぜ開脚本は売れるのか。同書の監修者である、筋肉デザイナー・藤本陽平氏はその理由を「お手軽感」ではないかと分析する。

◆欲求をくすぐる開脚の姿

 元々、ブームになる以前から自身の講座に開脚を取り入れていた藤本氏。それでも出版社から本の監修を打診されたときは、どこか懐疑的だったという。

「正直なところ、開脚ブームがそこまで続くのかどうか、疑問がありました。それでも編集者の方から『体のカタい人でも開脚ができるような内容にしたい』と聞いて、それなら役に立てるかもしれないと思ったんです。もともと開脚ストレッチを取り入れていましたし、どうせ作るなら良い本を作りたいと思いました」

 発売後は実際に売れていると耳にした。最初は懐疑的だった“開脚ブーム”に対して、藤本氏なりに売れる理由がわかってきたと言う。

「やっぱり憧れが大きいのだと思います。バレリーナやダンサーがべったり開脚できるのを見て、単純にすごいなって思いますよね。開脚姿ってビジュアル的にシンプルだけど、私もやってみたいという欲求をくすぐるような、非常に魅力的なシンプルさなんですよね」

◆「バナナダイエット」との共通点

「身体が柔らかくなり開脚ができることによって、腰痛や関節痛の改善だったり、全身の血行が良くなったりとか、健康効果も見込まれる。スタイルが改善されて、周囲から後ろ姿がキレイになったねと言われた私の生徒さんもいます。開脚をすればすべてが上手くいくというような意識で本を手にとる方が多いのでしょう」

 一時期流行った「バナナダイエット」のように、一つの物事を行うだけで良いという単純化された仕組みがウケる要因ではないかと藤本氏。

◆開脚ブームはまだまだ続くのか

 開脚本にはまだ伸びシロがあるのか、さらなる隠れた市場があるのか。

「男性向けの開脚本なんかいいかもしれません。あとは、これまた見た目にわかりやすい『Y字バランスができるようなる』的な本もありかもしれません。それでも開脚ほどの需要があるかはわかりませんが」

 開脚本の読者層は女性が中心だというが、書店に並んだ“健康本”が一過性のあるブームではなく、もはや定番である以上、姿形を変えて再びストレッチ本が書店に並ぶ日は近いのかもしれない。

<取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/星野泰孝>

日刊SPA!

最終更新:3/17(金) 10:56

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