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アプリ vs モバイルサイト、動画を提供するならどっち?:各パブリッシャーの決断

3/19(日) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

ソーシャルプラットフォーム以外において、アプリよりもウェブ(ブラウザ)でモバイル動画を観る傾向が強まっている。そして、パブリッシャーもそれに適応しはじめてきた。

アプリよりもウェブ?ユーザー目線が鍵となる

ビデオテックファームのJWプレイヤー(JW Player)によると、ここ数年モバイルアプリ内での動画視聴数は減少傾向にある。JWプレイヤーが擁する50万に及ぶウェブサイトネットワークのサンプル調査によると、2016年の10カ月間で、アプリ経由のモバイル動画視聴のシェア率は、8%から5%に減少した。

この傾向は2017年も引き続き、動画アプリに時間と費用を投資するパブリッシャーは減少すると、同社は予測する。そして動画アプリは、テレビ局、ケーブルテレビ大手のHBO(Home Box Office)、ロイター通信やフルスクリーン(FullScreen)といった大手パブリッシャーやレガシーな動画制作会社の領分として残るという。

「2010年にはどうだったかを振り返ってみると、独自のアプリ開発への移行が全盛期だった」とJWプレイヤーのCEO、デーブ・オッテン氏は語る。「FacebookがHTML5に多額の投資を行った結果、あらゆるメディア会社が(ビジネス形態にかかわらず)iOSとAndroid向けの独自アプリ開発に投資をはじめた。それ以来、その分野で大勝利を手にするものは減った。人が1日に使うアプリの数は5つから6つで、それ以外のアプリではほとんど全く再生されない。アプリ開発に多額の投資をしたメディア会社の利益は極めて限られた額となっている」。

アプリには費用がかかる

アプリの開発とメンテナンスには費用がかかる。動画アプリとアドテクを軸とする会社、ビーチフロント・メディア(Beachfront Media)のCEO、フランク・シントン氏の試算では、ほとんどの会社にとって、動画アプリの開発とメンテナンスには少なくとも年間50万ドル(約5600万円)の経費が必要だ。これにはアプリ開発者の人件費、動画のホスティングに関わる経費、マネタイズ、アプリのメンテナンスやアップデート、そしてその他の技術要求に合わせるための費用が含まれる。「安価に済ませる手段はあるが、そのかわり消費者が得られる体験は大きな犠牲となるだろう」と、彼は語った。

ただその費用を捻出できて、ブランドが消費者に認知されているような大きなメディア会社には問題はないだろう。ブルームバーグ(Bloomberg Media)がモバイルの未来はアプリにあると明言していたり、ロイターTVのストリーミングサービスに125人もの社員が関わっていることがそれを物語っている。

多くのバプリッシャーは(消費者への)リーチをFacebookに頼っているが、それでも、視聴者が彼ら自身のサイト上の動画を観に訪れることを望んでいる。モバイル端末はより高性能・高速になっていることは、彼らにとって良い傾向だ。「昨今の携帯電話には2010年頃のラップトップと同等の処理能力がある」と、オッテン氏は語る。

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