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【名古屋】風間監督が「アイツは試合でやるタイプ」と太鼓判。闘莉王の4番を引き継いだCBシャルレスとは何者か?

3/19(日) 11:30配信

SOCCER DIGEST Web

前半に見せたテクニックは、時間の経過とともにマリーシアへと姿を変え――。

 開幕戦以来の勝利となった水戸戦で、硬軟取り合わせた存在感を発揮したのは、背番号4を背負ったブラジル人DFだった。
 
 守備陣の軸となるべく獲得されたCBシャルレスは、開幕前に負傷しリハビリの日々を送っていたが、この4節を前に全体練習に復帰を果たすと、すぐさまスタメンへと返り咲いた。
 
 プレシーズンの出来はお世辞にも良いとは言えなかったが、風間八宏監督曰く「アイツは試合でやるタイプ」。果たして、シャルレスはその期待にしっかりと応えてみせた。
 
 今週から取り掛かった新布陣4-1-4-1にも「キャンプでやっているから問題ない」と自信を見せていた男は、序盤から持ち味と語るコーチングで味方を指揮。空中戦では水戸の起点である林陵平に自由を許さず、積極的な飛び出しでボランチ並みに高い位置でのボール奪取も連発した。
 
 開始8分にはオフサイドと判定されたがFKからヘディングシュートを叩き込み、試合の入りとしても上々。ボール支配に成功したチームの勢いに乗るようにして、ビルドアップの際には小粋なテクニックでも魅せた。
 
 思わぬ劣勢となった後半には、2-1と詰め寄られた後のチームを、身体を張った守備で下支え。次々に自陣ゴール前に飛び込んでくるフィードやクロスを食らいつくようにして跳ね返し、水戸に追加点を許さなかった。
 
 前半に見せたテクニックは時間の経過とともにマリーシアへと姿を変え、試合終盤には相手のファウルを誘うプレーで地道に時間を削る“知能犯”ぶりを披露。それでいて試合後には「この勝利は神のお導きあってのことだった」と語るのだから何とも言えない。
 
 だが、シンプルなプレー判断と猛獣のようなコンタクトプレーは、スマートさを追求するチームにとって良い意味での違和感となっている。その動きは実に破天荒だが、一番大事な“ゴールを守る”という仕事はこなしている。「自分が得意としているのはチームメイトを背中から後押しすること」と語るブラジル人は、その言葉通りにチームを盛り立てたと言えるだろう。
 
「満足できる試合なんてない。常に自分のプレーが良くなっていくことを願っている」
 
 チームメイトに遅れること約1か月。ようやく迎えた日本デビューだったが、貪欲な赤毛のCBに浮かれた様子はない。
 
 ちなみに真面目に語った後は、「メッチャイイ!」と日本語で茶目っ気たっぷりに勝利の感想を述べて笑っていた。今後はプレーだけでなく、掴みどころのないそのキャラクターからも目が離せなくなりそうだ。
 
取材・文:今井雄一朗(フリーライター)

最終更新:3/19(日) 11:30
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