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あなたの体はこうやって“ぴったりの相手”を判別している

3/20(月) 22:28配信

ハーパーズ バザー・オンライン

今や、“この人だ!”と思えるピッタリの相手に出会うことなど時代遅れのように思える。完璧に自分にマッチする相手がこの世に存在するという幻想をいまだに信じて努力を重ねている人など、そう多くはいないだろう。 
 
とはいえ、誰にも、他の人よりはこの人のほうが合う、という人が存在するのは事実だ。
 
新しく誰かに出会った時、まるで地球の回転が止まってしまったかのような気持ちになり、その人との間にケミストリー(相性の良さ)を感じてしまうことがある。それは、瞳の輝きのせいだろうか、ユーモアのセンスだろうか、アート好きだからということだろうか? 
 
おそらく、そのどれでもない。科学誌『Nature』に掲載された最新の研究によると、熱烈に惹かれあってしまう本当の秘密のひとつは、実はそれほどセクシーなものではない。遺伝コードの一部なのだ。

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人は誰でも、その人固有のヒト白血球抗原(HLA)複合体を持っており、免疫システムが、自分の細胞と不要なウィルスやバクテリアとを識別するのを助けている。しかし、このHLAが、人をひきつけるということにも大きな影響を及ぼし得るのだ。研究者たちが254組のカップルに対し、魅力を感じるパターンを調査したところ、パートナーが自分とはまったく異なるHLA複合体を持っていると、“性的関心を持ち、子孫をもうける欲望が増進する”ことがわかった。 
 
つまり、どのくらいパートナーとセックスしたいと思うかは、遺伝子で決まっているということ。反対のものほど引かれ合うのだ。 
 
これは、自分のパートナーの臭いをいい匂いと感じることの説明にもなっている。研究者たちは、ほとんどのカップルが、パートナーのHLAが異なると、臭いをより好ましく思う傾向にあることも発見した(ただし、臭いの好みは自己申告であり、そのカップルが既に愛し合っている場合、影響されているかもしれないことに注意)。 
 
こうしたことは、単にバーで話のネタにされるような雑学以上の意味がある。実際、進化に貢献しているのだ。少なくとも、動物の進化には。異なる主要組織適合性遺伝子複合体(MHC=動物のHLA)を持つ2匹の動物は互いを非常に愛し、体液を混ぜ合うと、優れた免疫システムを持った子が生まれることも発見した。
 
次からは、「星座は何?」と聞くより、「あなたのHLAの設計図はどうなってる?」と聞いてみたほうがいいかも。

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