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IoTを民主化したRaspberry Pi、その新型がもたらす「未来」

WIRED.jp 3/21(火) 8:20配信

エベン・アプトンは、コンピューター技術者になるつもりはなかった。必要だったからそうなったというだけのことなのだ。

【Raspberry Piの親戚!?時代とともに進化したコンピューターの姿】

クレジットカードくらいの大きさで、映画のチケットより安価なコンピューター「Raspberry Pi」の発案者である38歳の彼は、幼少期のある日、宿題をプリントアウトしようとしたことを思い出す。だが、印刷した文字がごちゃごちゃになってしまい、彼はページがきちんとした文章で埋まるようにプリンターの回路を調整する方法を、やむなく覚えることになった。「スキルが身につくのは、往々にしてささいな課題を解決しようとするときだったりするのです」と、アプトンはその経験について語る。

Raspberry Piは、「TRS-80」や「Commodore 64」、初期のアップル製品など、彼の世代が使ったどの旧式PCよりはるかに使いやすい。彼は5年前に開発したこの簡素なコンピューターによって、若い世代にコンピューターやスマートフォン、そしてネットにつながるあらゆる機器がどのように機能するのかを学んでくれたらと願っている。

Raspberry Piによって、誰でもプログラムを作成できるようになる。オンラインで読める数多くのコーディングチュートリアルに従えば、Raspberry Piに自由に、単純な仕事をさせることができる。Raspberry Piはいまや、産業機械から趣味のプロジェクト、学校教育にまで幅広く使われている。何でも自分で組み立てなければ気が済まない世界中の人々は、あらゆる種類のことをするあらゆる種類の仕掛けに、この小さなコンピューターを組み込んできたのである。

低消費電力で低コストの新製品「Raspberry Pi Zero W」は、約1年前に発売されたコンピューターボード「Zero」をアップデートしたものだ。「W」は、ワイヤレスを意味する。というのも、このPiの目玉はBluetoothとWi-Fiの機能を搭載した点にあるからだ。10ドル(約1,100円)という価格は、アプトンのビジネスモデル(責任を負うべきヴェンチャーキャピタルや株主がいない)と、「モノがどのように機能するかを知ることには価値がある」というRaspberry Piの理念を反映している。すべてがますますコンピューター化されるにつれ、ソフトウェアの“裏側”に何が隠されているかを理解する必要性は高まっている、と彼は言う。

「周囲にあるものの技術的な基盤から人々が完全に切り離されている世界は、とても危険です」と彼は言う。「それに、すべてを『魔法使いのしわざだ』といった説明で済ませてしまっては、知的満足は得られません」

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最終更新:3/21(火) 8:20

WIRED.jp

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