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明徳義塾・馬淵監督が詳しく語る「松井の5連続敬遠と清宮への対策」

3/21(火) 12:01配信

webスポルティーバ

 3月10日に行なわれたセンバツの抽選会でのこと。大会5日目の第2試合で早稲田実業(東京)の相手が明徳義塾(高知)に決まると、大勢詰め掛けていた報道陣がざわついた。

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 その理由は、今から25年前の夏の甲子園。明徳義塾は2回戦で超高校級スラッガー・松井秀喜を擁する星稜と対戦。その松井封じのために明徳義塾・馬淵史郎監督が考えたのが “5打席連続敬遠”だった。「松井との勝負を避けて、後続で打ち取る」という作戦が見事にはまり、明徳義塾が勝利。そして今年のセンバツ。一身に注目を集めているのが早実の超高校級スラッガー・清宮幸太郎だ。はたして、その清宮に対して馬淵監督はどんな作戦で封じにかかるのだろうか。

 抽選会終了後、組み合わせごとに行なわれる両チームの監督と主将の取材は、報道陣の多さを考慮して、このカードのみ別室ですることになった。馬淵監督と早実・和泉実監督がパイブ椅子に横並びに座り取材が始まったが、会見は終始、馬淵監督のペースで進んでいった。

「初戦が早実さんでよかった。優勝候補やから。これで負けても、『早実に勝ってたら、ウチらももしかしたら……』と言い訳ができる(笑)。どうせ当たるなら、初戦がいちばん力の差が出ないし、そういう意味でもよかった」

 そして清宮対策への話になり、ある記者が「馬淵監督と強打者といえば、松井さんと……」と言うと、馬淵監督は「聞かれると思ったわ。場合によっては敬遠しますよ」と答え、こう続けた。

「たとえば1点リードしていて、終盤の8、9回にツーアウト二塁の場面なら、ウチのピッチャーの状態、清宮くんの次の打者である野村(大樹)くんの状態を考えて、どうするか決めます。でも、ノーアウトのときはそんなことはしない。全打席敬遠? そんなことしたら松井に怒られるよ。考えていません」

 ただ、こうも言った。

「試合に入らないとわからんのよ。松井のときだって、最初からあんなことになるとは思ってなかったんやから。状況によって、ああなっただけで……」

 松井の「5打席連続敬遠」については、馬淵監督が指示したタイミングなどが話題になったが、本人の回想では「試合のなかでそうなっていった」ということだ。もちろん、チームの状況も当時と今ではまったく違う。

「あのときはエースが故障して、ウチは背番号8が投げないといけなかったから。今年とは状況が全然違うんよ」

 今年のチームは、秋の公式戦で63イニングを投げ防御率1.00の左腕・北本佑斗と、同じく防御率1.06の右腕・市川悠太というふたりの好投手がいる。清宮への具体的な対策について聞かれた馬淵監督はこう答えた。

「(秋の東京都大会決勝の)日大三高の5連続三振を見たけど、ピッチャーはええ球を投げていた。北本もああいうボールを投げられたらいいけど、あれほどのキレはないかな。ただ、今年はウチも打線がいい。つながりがあるから5、6点の勝負になるはず。だから、あのときとは違うんよ」

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