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エディターが選ぶ、私的おしゃれ映画ベスト3

3/22(水) 10:18配信

ハーパーズ バザー・オンライン

発売中のハーパーズ バザー5月号、「傑作おしゃれ映画150選」はもうチェックしていただけたでしょうか?
ファッションと映画は切っても切り離せない関係。本誌では、その歴史と名だたるデザイナーたちが手がけてきた名画の年表、バザーとファッション映画のかかわり、もちろん、ファッションそのものをテーマにしたドキュメンタリーやファッションムービーも大特集!
ここでは、特集を担当した私が選ぶ「偏愛おしゃれ映画」をご紹介します。
 
まずは、ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』(1960)。
ヌーヴェルバーグの幕開けを告げる革命的な映画としてあまりにも有名ですが、10代で初めて見たときは正直「ストーリーがコマ切れで意味わからん!」と思ったものです。しかし斬新な構図の連続、とくにラストでジーン・セバーグ演じるパトリシアが無表情で「Qu’est ce que c'est degueulasse?(最低ってなんのこと?)」と言い捨てるシーンは、そんな何も知らない高校生の自分にも「これはものすごい名シーンだ…」と思わせるような芸術性がありました。
 
パトリシアのファッションにも夢中でした。ヘラルド・トリビューン(現ニューヨーク・タイムズ)の新聞を売る彼女のロゴT、黒いパンツ、フラットシューズ、タンクトップ。なかでも惹かれたのは、シャリ感のあるボーダーのワンピース!ふわりと広がる裾はギリギリ膝の上、レディなラインなのに着ているのはベリーショートにサングラスをかけたジーン・セバーグ、というのが最高にしゃれているなと今でも思います。

2本目は、「さらば青春の光」(1979)。初めて観たのは90年代のなかば。この頃日本ではモッズリバイバルブームがあったこともきっかけです。
スティングが出ていることでも有名ですが、とにかく登場する男の子たちのスリムなスーツにミリタリーパーカー(今では単にモッズパーカーと呼ばれていますが)という組み合わせにほれぼれ。失敗を繰り返し、まさに青春の苦さを体現する主人公、ジミーの彼女、ステフのちょい不良っぽいムードにも憧れました。

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ハーパーズ バザー

ハースト婦人画報社

2017年9月号
2017年7月20日発売

定価:700円

1867年にNYで誕生した世界初の女性
ファッション誌『ハーパーズ バザー』。
厳選された情報を美しいビジュアルと
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