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北米で競争に直面のナイキ、増収増益も「期待外れ」?

3/22(水) 14:30配信

Forbes JAPAN

米スポーツ用品大手ナイキは3月21日、増収増益となる第3四半期(2016年12月~17年2月期)の決算を発表した。だが、売上高の伸びが大方の予想を下回る結果となったことから、同日の株価は時間外取引で1%下落した。



ナイキの同期の売上高は、前年同期比5%増の84億3000万ドル(約9410億円)。増収となったものの、アナリストらは84億7000万ドルを予想していた。また、同期の純利益は11億4000万ドル(1株当たり0.68ドル)となり、前年同期の9億5000万ドル(同0.55ドル)から増加している。さらに、アナリストらの1株利益の予想平均は0.53ドルで、それを上回る結果だった。

ナイキの売上高は、同社にとって最大の市場であり、全体の利益の半分近くを稼ぎ出す北米で、アディダスやアンダーアーマーとの激しさを増す競争の影響を受けている。北米市場での売上高は同期、前年同期比で3%の増加にとどまった。

一方、中国市場での売上高は同期、9%増を記録。新興市場では8%の増加となった。こうした状況の中、ナイキはアジアや西欧、新興市場など、北米以外での販売を強化する姿勢を維持している。

さらに、衣料品ではプラスサイズ・ラインの展開を開始。イスラム教徒の女性が着用するヒジャブの「スポーツウェア版」を発売するなど、提供する商品の幅を拡大する努力を続けている。販売網の拡大にも尽力しており、米国では大手百貨店チェーン、J.C.ペニーの各店に小規模の販売スペースを設置するなどしている。

マーク・パーカー最高経営責任者(CEO)は、ナイキの指導的な立場を強化し、成長の次なる段階を後押しするため、イノベーションを継続するとともに事業を加速度的に展開し、消費者との直接的なつながりをさらに作り出していきたいとの考えを示している。

ナイキの株価は2016年、通年で17%下落。ダウ工業株30種平均を構成する30銘柄の中でも、目立って下げたものの一つとなった。今年は回復基調にあり、年初来15%上げている。

Lauren Gensler

最終更新:3/22(水) 14:30
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