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「卓球くん、いま“スーパー確変モード”なんです」──電気グルーヴ インタビュー

3/23(木) 19:45配信

GQ JAPAN

電気グルーヴから待望の新作「TROPICAL LOVE」が届いた。石野卓球とピエール瀧のふたりに、制作の裏話やファンの声、そして最近興味を持っていることについて、話を訊いた。

【石野卓球&ピエール瀧のソロ・ポートレート】

「西洋の庭園がパースペクティブ型なのに対し、日本庭園はウォークスルー型である」

4年ぶりに発表された電気グルーヴのアルバム「TROPICAL LOVE」を聴いて、まず頭に浮かんだのは、能楽師(ワキ方・下掛宝生流)の安田登によるこの言葉だった。

安田によれば、西洋の庭園(たとえばヴェルサイユ宮殿の庭園)は、ある地点に立ち、そこから全景を見渡した時に最も美しく見えるように設計されているが、日本の庭園(たとえば東京・駒込の六義園)は、歩きながらその変化を味わい、脳内に構成された「全体像」を楽しむことを前提に作られているという。

言い換えるなら、絵画や写真のように「提示されたビジュアル」を受動的に体験するのではなく、映像作品のように「時間の経過によって生成されるビジョン」を能動的に再構築するのが、日本庭園の特徴なのである。「TROPICAL LOVE」は、そんな時間経過とともに異なるビジョンが立ち現れては折り重なっていく、「全10曲・59分01秒のウォークスルー型アルバム」だといえるだろう。

なにしろ、キッチュで意味不明、言うなれば秘宝館のごとき「いつもの」電気グルーヴ節で幕を開けたかと思うと、徐々に風景が変わりはじめ、ダンスフロア(人によっては宇宙空間かもしれないし、夜のビーチかもしれない)が温まってきた頃合いに表題曲「トロピカル・ラヴ」が空間を包み込み、その余韻が身体から消えないうちに、気がつくと元の秘宝館の出口に立っている……という円環構造を持っているのだから。

そんな「TROPICAL LOVE」というアルバムは、一体どのような背景から生まれてきた作品なのだろうか。電気グルーヴの2人、石野卓球とピエール瀧に訊いた。

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最終更新:3/23(木) 19:45
GQ JAPAN

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