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中村俊輔の元同僚が人種差別の実情を告白 「スタジアムでなぜ許されるのか、理解できない」

3/26(日) 9:50配信

Football ZONE web

スペインで長くプレーするカメルーン代表GKカメニが語る 「最悪の経験は…」

 リーガ・エスパニョーラでは現在、エイバルでMF乾貴士、2部テネリフェでMF柴崎岳、ジムナスティック・タラゴナでDF鈴木大輔と3人の日本人選手がプレーしているが、深刻な人種差別問題が蔓延しているという。マラガのカメルーン代表GKカルロス・カメニが、スペインサッカー界の実情を告白している。スペイン地元紙「AS」が報じている。

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「最悪の経験はエスパニョール1年目のサラゴサ戦だった。1-0でリードしていたけれど、彼ら(本拠地の観衆)は僕を標的にしてきた。レフェリーは試合を止めたいか聞いてきたけれど、続けることに決めた。2週間後には、サミュエル・エトーに同じことが起きた。観衆は猿の真似をしてきたんだ。最悪な気持ちだったよ」

 2004年にエスパニョールに移籍した守護神は、敵地サラゴサ戦で観衆から猿真似の人種差別を受けた。当時バルセロナでプレーしていたカメルーン代表FWエトーも、同じ目に遭ったという。2009年に元日本代表MF中村俊輔とエスパニョールでチームメートとなった守護神は、敵地アトレチコ・マドリード戦でも同様の差別を受けたという。

「ある時にはカルデロン(アトレチコの本拠地)の観衆が、僕にバナナを投げつけてきた。試合後のミックスゾーンで、もしも同じことが起きたら僕はバナナを食べてやると言ったんだ。なぜなら、世界には饑餓で死んでしまう子どもたちがいるんだから」

「この問題はもう終わりにしなければいけない」

 最近は人種差別の被害も減少傾向にあるが、なくなってはいないと語る

「2017年にもなって、この問題の話をいまだにしなければいけないというのは、野蛮なことだよ。月日は経っても、僕たちの子どもたちがこの話題をしている。もう終わりにしなければいけない」

 バルセロナの聖地カンプ・ノウでも、人種差別事件は起きるという。「スタジアムでなんであんなことが許されているのか、理解できない。自宅や通りであんなことができるのか。それは少数の人のすることだ。スペインが人種差別の国とは言わないが、その少数の人々がスペイン人のアイデンティティを貶めているんだ」とカメニは憤った。

 中村もかつてイタリアのセリエAレッジーナ時代に人種差別を受けた過去を明かしていたが、サッカー界から人種差別問題が解決される日は訪れるのだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:3/26(日) 9:50
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