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浪花のノリとはひと味違う!?大阪の老松通り商店会は大人の骨董品街だ

3/27(月) 13:30配信

旅行読売

老松通り商店会(大阪市北区)

 「今度大阪に遊びに行くのですが、どこに行けばいいですか?」とよく聞かれます。そんな時、大阪ビギナーの方には、道頓堀や新世界などメジャーな観光地を紹介し、かたや何度も大阪に来たことがある人には、一般的な大阪のイメージとは違うところを紹介することが多いです。
 今回紹介する大阪市北区、西天満の老松通り界隈もその一つです。大阪を東西に流れる堂島川、大阪市役所や中央公会堂のある中之島の北側で、西側には大阪一の歓楽街のキタ新地があります。大阪駅や梅田駅周辺の繁華街であるキタエリアから徒歩10分程度です。
 そうやって聞くとにぎやかな街をイメージしそうですが、老松通り界隈は大阪の中心部にありながら静けさや上品さが漂う街なんです。
 江戸時代にはこの辺りには蔵屋敷が立ち並び、井原西鶴や近松門左衛門の作品にも何度か登場しています。残念ながら戦火によって当時の街並みは失われてしまいましたが、今はあるジャンルのお店が集まる街として愛好家の間では有名なんです。

古美術店などが80店!大人向けの骨董品街

 実は、老松通り商店会には生鮮食品店や総菜屋さんなどがほとんどありません。
 ここでもっとも目にするのがアート系のお店です。商店会とその周辺には、東洋古美術に骨董品、西洋アンティーク、画廊やギャラリーなどが、なんと約80店も集まっています。これだけの規模は全国的にも珍しく、愛好家にはたまらないエリアなんです。
 さらに、ミシュランで星を獲るような飲食店もあり、落ち着いた大人の雰囲気が感じられる街です。
 商店会の皆さんに話を聞くと、大阪三大祭りの天神祭りの陸渡御(りくとぎょ)の話に続き、地元で修業した将棋棋士の大山康晴名人の話、昔あった芝居小屋の話、江戸~大正時代の大阪相撲の話など老松周辺の興味深い話が尽きず、あふれる地域愛が感じられました。住民の地元への愛着こそが、この街に漂う上品さの理由なのかもしれません。
 老松通り商店会では、毎年春と秋に、近隣の40店以上が参画する「老松古美術祭」というイベントが開催されます。今年の春は4月29・30日に開催。期間中は骨董品の無料鑑定もするそうです。掘り出し物が見つかるかもしれないイベントに、ぜひ足を運んでみてください。

老松通り商店会
交通:地下鉄南森町駅から徒歩10分
住所:大阪市北区西天満4丁目


文/オダギリサトシ
1975年大阪生まれ。(株)インプリージョン代表取締役。大阪の旅行商品を開発するほか、自治体の観光集客アドバイザーなどを務める。

写真/酒井羊一

最終更新:3/27(月) 13:30
旅行読売

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