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ソフトバンクによるデスパイネ獲得の効果。戦力アップだけでない”脅威の敵”入団の意味とは

3/28(火) 11:12配信

ベースボールチャンネル

 開幕を1週間後に控えた3月25日、新天地であるヤフオクドームでアルフレド・デスパイネの入団会見が行われた。福岡ソフトバンクホークスの一員となったデスパイネは、V奪還を目指すチームでどんな活躍を見せてくれるのだろうか。

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脅威に感じていた敵が味方に

 会見よりも先に試合前練習で背番号「54」がお披露目された。175センチ・95キロのぽっちゃりとした体型に愛くるしい瞳。ソフトバンクファンにもすぐに受け入れられそうな予感がする。

 練習を終えて会見場に姿を現したデスパイネはやや緊張したような表情で「素晴らしい球団に入団できて光栄に思っています。一生懸命やっていきます」と話した。

 会見に同席した工藤公康監督は「開幕が待ち遠しい」と笑顔を見せながらこう続けた。

「3年間は敵として脅威に思っていた選手。こうして見ると(千葉ロッテ)マリーンズのユニホームより似合っているんじゃないかな。昨年は(チームに)ホームランが足りなかった。プレッシャーをかけるわけではないが、期待している。チームの一員になってくれたからには、彼ができることを頑張ってくれたらいい」

 具体的な起用法は「これから」と明言は避けたが、「WBC後なのでまず体調を整えて、みんなで野球をすることを楽しんでほしい」と語った。

 デスパイネは「ホームラン40本、100打点は打ちたいが、チームが負けては意味がない。勝利に貢献するためにその場面で必要な活躍をしたい」とチームの勝利を最優先に捉え、自身の結果は後からついてくるとの考えだ。

チームに合流したその日に初ヒット

 昨季までの3年間はロッテでプレーし、4番を担ってきた。ソフトバンクでも恐らくクリーンアップを任されることとなるだろう。その打棒にも期待がかかるが、チームにとって大きいのは“ロッテ”のデスパイネがチームメートになったことだ。昨季の本塁打24本のうち、ソフトバンク戦で放ったのは10本(和田4、千賀2、嘉弥真・バンデンハーク・サファテ1)。全体の4割以上をホークス投手陣から打っている。この被本塁打数が減少するだけでも、チームにもたらす影響はかなり大きい。

 今回のWBCではキューバ代表として出場し、2次ラウンド進出の原動力となった。打率.474(8位)、6打点(8位)、3本塁打(2位)の好成績を残している。本人も「チームは2次ラウンドで敗退してしまったが、個人の成績としては満足している。このコンディションを保っていきたい」と振り返った。勢いそのままにシーズンへと入っていってもらいたいものだ。

 チーム合流初日の広島東洋カープ戦でさっそく5番DHで先発出場を果たすと、3打数1安打と嬉しい初ヒットをマーク。途中交代となったが、これからフルに活躍が見られそうだ。

 奇しくも開幕カードは古巣のロッテと対戦する。「ファンがいい試合を観たと笑顔になれるよう戦っていきます」と意気込むデスパイネ。ユニホームが変わってもお立ち台での「デスパいい~ね!」のパフォーマンスが聞けるのか、楽しみにしたい。

ベースボールチャンネル編集部