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「文春砲」はなぜ生まれる? 週刊文春編集長が明かす、企画と発想のポイント

3/28(火) 17:10配信

ライフハッカー[日本版]

「人に会い、情報を集め、交渉し、わかりやすく伝え、人の心を動かす」という我々が日々行なっているこれらの作業は、他の仕事にも通ずる。雑誌の編集長というと特殊な職業のように聞こえるが、実際はそんなことはない。仕事の本質、核の部分は、他の職業と全く変わらない。むしろ、ビジネスの根幹である「人と人の関わり」を究極的に濃密に日々行なっているのが我々の仕事なのだ。(「はじめに 私が『仕事術』よりも大切にしていること」より)

【週刊文春ならではの企画力の秘密とは】

『「週刊文春」編集長の仕事術』(新谷 学著、ダイヤモンド社)の序文には、こう書かれています。さらに印象的なのは、スキルやノウハウを意識してきたわけではなく、とにかく仕事に「体当たり」してきたという記述。そのような姿勢を貫いているからこそ、「文春砲」を連発できるのかもしれません。

「情報/人脈」「企画/発想」「依頼/交渉」「組織/統率」「決断/覚悟」「戦略/本質」というテーマごとに、経験に基づく考え方を述べた内容。きょうは週刊文春ならではの企画力の秘密を明かした第2章「予定調和はおもしろさの敵である 企画/発想」に焦点を当ててみたいと思います。

みんなが右と言っているときに左を向けるか

著者は自身の仕事について、「真面目な人、オーソドックスな感性の人にはあまり向いていない」と書いています。誰もが考えつくようなことを口にしても、「それはそうだよね」で終わってしまうだけ。それでは、お金を払ってもらえるようなコンテンツをつくるのは難しいということです。

みんなが「右だ右だ」といっているときに、「ちょっと待てよ、左はどう?」といってみたり、まったく思いもよらないものを提案する。みんなと同じ方向だとしても、さらに突き抜けるパワーを持ったアイデアを出す。そういったセンスが求められるというのです。

例えば、ショーンKさんの記事も、みんなが右を向いているときに左を見ることで生まれた。彼がフジテレビの「ユアタイム」のキャスターに抜てきされると聞いたとき、多くの人は「ついにここまできたのか。すごい出世だな」と思ったことだろう。「超イケメンで、ハーバードMBAで、ニュースの顔。天は何物まで与えるんだろう」と。(中略)しかし、ふと思ったのだ。
「ちょっと、できすぎじゃない?」
(56ページより)

このように、「ちょっと待てよ」という違和感がスクープを生み出すきっかけになることがあるというのです。新聞やネットに書いてあることをそのまま、右から左に「こんなことが書いてありました」では企画にはならないわけです。

「こんなことが書いてあったが、こういう切り口で料理すれば、おもしろくなるのではないか」と考えること、それが企画だと著者はいいます。「○○がいま流行ってます」ではなく、「流行っている現象を誰かに批評してもらう」もしくは「その流行の背景にはこんな事情がある」など、独自の切り口で提案すれば企画になるとも。

ひとつの事象でも、いろいろなアプローチがあるもの。そして大切なのは、「うちの読者がいちばんおもしろがってくれるのは、どんなアプローチだろう?」と考えることなのだそうです。(56ページより)

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