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「どんな状況であろうと…」 タイ戦圧巻弾で復権の香川が苦境の本田と長友に向けた猛ゲキとは

3/29(水) 6:10配信

Football ZONE web

かつて世界一を誓い合った盟友コンビに奮起促す

 日本代表MF香川真司はロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の本拠地タイ戦で約9カ月ぶりとなるゴールを決めた。ドルトムントで3試合連続先発出場と調子を上げていたなかでの活躍に一安心の様子だが、ハリルジャパンの背番号10は日本代表を長年牽引してきたACミランFW本田圭佑、インテルDF長友佑都という苦境の盟友に「どんな状況であろうと前を向いて戦っていかなければいけない」と熱いエールを送っている。

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 前半8分、香川が一振りで試合の均衡を破った。右サイドFW久保裕也(ヘント)からの折り返しをペナルティーエリア内で受けた香川は、華麗なシュートフェイントで相手DFを翻弄してから冷静にゴール左へ蹴り込んだ。「上手くかわせて決められたのかなと」自画自賛の一発でチームを上昇気流に乗せた。

「個人的には結果は常に求められている中で出せてなかったので、この2連戦必ず(結果を)残さないといけない。そういう気持ちは常々ありました。攻撃の選手は常々そういう気持ちはあると思うんですけど。そういう意味ではホッとしているのが正直なところではあります」

 代表では昨年6月のブルガリア戦以来実に9ヶ月ぶりのゴールを決めた香川。ドルトムントでも昨年11月のUEFAチャンピオンズリーグのレギア・ワルシャワ戦で2得点したのを最後にゴールから遠ざかっていた。ゴールという目に見える結果を出すことで、呪縛から解き放たれた。

試合勘を失った仲間の現状に危機感

 ドルトムントでも今季は激しい定位置争いでライバルに遅れを取った。古傷の右足首の故障から出番を減らし、前半戦はバックアッパーに降格していた。「もちろん不安のほうがどっちかといえば大きかった」という極限の心理状態のなかで最終予選の2連戦を迎えていた。「結果を残さなきゃいけないっていうのは思いながら常々やっていた」という言葉通りにアピールに成功した。

 「クラブでの評価は常に代表につながると思っている」と香川はクラブでの出場機会の重要性を強調した。「それを実現している選手がほとんどだと思うので、そういう意味で僕自身のクラブでの結果というのは物足りないですし、改めてこの2、3カ月またしっかりとクラブで結果残して、6月にまた呼ばれるように」と自分自身に言い聞かせた。

 ACミランで今季プレー時間が100分に満たない本田やインテルでベンチ要員となった長友と出番のないアウクスブルク宇佐美貴史ら、ハリルジャパンを支えていた主力選手がクラブで出番を失いながら、特例的に代表に選出された。試合勘を失ってしまった仲間の現状に香川も危機感を募らせている。

「やはり経験ある選手だったり、(年齢が)上の選手が、どんな状況であろうと前を向いて戦っていかなければいけない、というのをすごく感じているので、それをこれからも苦しい状況でもやり続けていく。このワールドカップをしっかりと自分たちのものにしていきたいです」

「小さな魔法使い」復活の気配

 本田と長友は今回の2連戦でかつての圧倒的な存在感を示せず。タイ相手でも個の力を見せられないという残酷な現実が浮き彫りになった。それでも歯を食いしばって、苦境に立ち向かうべきと、2014年ブラジルW杯で「世界一」を目標に掲げた盟友に熱いエールを送った。

 ドイツで「小さな魔法使い」と呼ばれる男は復活の気配を漂わせ、W杯本大会への闘志を漲らせている。クラブでのさらなる活躍とハリルジャパンでのさらなる飛躍を誓った。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:3/29(水) 9:48
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