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「春号」読破でピピッ、来期のおすすめは「超グロース投資」だ

3/29(水) 19:16配信

会社四季報オンライン

■ おすすめは超グロース投資だ

 そこで上記を踏まえ、来期に向けてどのような投資スタンスをとればよいかを考えてみた。一つは、新興市場が鈍化する中だからこそ、突き抜けた高成長が予想される「超グロース投資」という考え方だ。たとえば来期増収率が平均の3倍の30%以上の増収が予想される銘柄などだ。

 一例を挙げると、クラウドやサーバーを対象にした自動監視システムを展開するJIG-SAW(3914)がわかりやすい。同社は今期・来期の増収率がそれぞれ73%と70%と、極めて高い成長をする予想になっている。コメントも「IoTデータコントロールサービス課金がいよいよ始まる。現在なお進んでいる複数案件、大型契約が決まり次第、表記収益上振れ」と大変気になるところだ。

 課金を始めるタイミングというのは、売り上げゼロから初めて売り上げが立つということを意味しており、極端な言い方をすると「無から有が生まれる瞬間」である。うまくいくか否かは別として私はこのようなコメントが出るタイミングを重視している。

 同銘柄はすでに、IoTのテーマと業績拡大の期待で株価が10倍程度上昇する「理想相場」を演じたが、今回は業績が伴う「業績相場」に移行する可能性を感じる。ただし、売上高の成長が鈍化する兆候や、実際に成長が止まった場合は、早急に銘柄を見直す必要があることは注意しておかなければならない。

 投資スタンスの二つ目は、増益率が同一条件ならPBRやPERで比較して、平均を大きく下回る割安株を買うという「バリュー投資」である。特に自己資本比率が70%以上で、財務が健全であるにもかかわらず、PBRが1倍を大きく下回る銘柄は面白いと思う。

 以上まとめると、来期に向けては「超グロース」と「バリュー」の両者をバランスよく投資するハイブリッド投資が良いのではと感じている。二つ目の春号で感じたテーマと、三つ目の気になる銘柄は次回のコラムでお伝えするのでしばらくお待ちいただきたい。

 渡部 清二(わたなべ・せいじ):大手証券会社に23年間在籍。中堅企業、個人投資家向けの資産コンサルティング、世界の運用会社向けの日本株セールスに携わる。2014年四季リサーチ設立、2016年「複眼経済観測所」設立、所長。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

渡部 清二

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