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『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 3』発売記念 オーサ・イェークストロム インタビュー

3/30(木) 6:30配信

東京ウォーカー

子供のころ、アニメ『セーラームーン』と漫画『犬夜叉』を知って漫画家になることを決意したというスウェーデン出身のオーサ・イェークストロムさん。見事日本で漫画家デビューを果たしたオーサさんが描く、大人気の『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』の3巻が発売されました! 発売を記念して、著者のオーサさんにお話を伺いました。

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『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 3』オーサ・イェークストロム 1100円(税別)KADOKAWA



――『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』シリーズには、読者からはどんな反響が届きますか? スウェーデンのご家族や、周囲の反応はいかがですか?



読者からの反響はすごく大きくて、とても感動しました。外国人が描いている漫画で分かりにくいところもあると思いますが、こんなにたくさんの方に読んでいただけるとは、デビュー前には想像もできませんでした。皆さんの感想で日本の文化をより深く理解できるのも、とても嬉しいです。

家族ももちろんとても喜んでいますが、日本語が読めないので、私の漫画が読みたくても読めないので悲しそうですね(笑)。

スウェーデンにいる友達は漫画家が多いのですが、みんな日本で出版できたことをすごく喜んでくれています。「スウェーデン語や英語に翻訳してくれ」という感想がよくありますね。





――母国での翻訳、実現してほしいですね! 日本に住んで6年目。印象は変わりましたか?



印象は結構変わりました! 最初に来た時にビックリした「人が多い!」や「電車が時間通り!」みたいな驚きはもうありません。でも日本のすごいところは、6年間住んでいてもまだまだ毎日何か驚くことがあることです。毎日が楽しいですし、ワクワクします。

日本の文化を知れば知るほど、より深く、日本人の考え方などに関して驚くことも多いです。

最近驚いたのは日本人の「お土産」に関する考えでした。お土産に食べ物が多いので、美味しくても消えてしまうのにそれでいいの? と思っていましたが、重くならないプレゼントとして、相手の気持ちを考えて選んでいるんですね。

「日本の便利さ」については漫画でも何度も描いてきましたが、最近ホチキスに針を取るための道具がついているのを発見して感動しました……。やっぱり便利さのために工夫することについて、日本はすごく進化している国ですね!





――今回は初のオールカラーでしたね。単行本制作で大変だった点や、3巻ならではの魅力を教えてください。



オールカラーは大変でしたが、前からやってみたかったので、とても楽しかったです。

単行本の作業をする時は、3~5ヶ月も部屋で缶詰状態になってしまって、本当に100%引きこもります。つくづく日本は忙しい国だと感じます。そうした仕事の文化はスウェーデンと全く違うというテーマの4コマ漫画も新刊には入っています。





将来も日本で漫画を描き続けるためには、体を壊さない仕事のバランスを学ばなくてはいけないと感じています。漫画を描くのが大好きですから、バランスをとるのは難しいですけど……。

今までより少し社会的な話が入っているのが3巻のプラスアルファのところと言えるかもしれません。既刊に比べると、より深い話ができたと思いますので、ぜひ読んでいただきたいです。

「日常編」という章のなかにある、日々の生活で見つけた不思議をテーマにしたシンプルな4コマ漫画は、漫画家として一番満足している作品です。



「第5章 やっぱり不思議な日常編」より



――社会的なお話、とても興味深かったです。3巻の中で、オーサさんにとって、特に印象深いエピソードはどれですか?



「LGBT」の取材はとても印象的でした。スウェーデンではLGBTは100%オープンですが、同性同士の恋愛漫画はそんなに多くありません。逆に日本では同性恋愛の漫画が溢れているのに、実生活ではあまりオープンにできないようです。そのことが不思議で、個人的にとても興味がありました。





一番記憶に残った取材テーマは「野宿」です。すごく不思議で刺激的な体験でしたし、野宿サークルの皆さんの話も面白かったです。皆さん、お金を使わない工夫を色々していて、ワイルドなところがとても好きでした。





――今のオーサさんの夢や、これからやってみたいことがあれば教えてください。



仕事バランスが上手く調節できるようになったら、いつか日本でもストーリー漫画を描いてみたいと思っています。今は4コマ漫画を描くことをとても楽しんでいるけど、スウェーデンに住んでいた頃はストーリー漫画を描いていたので、また描いてみたいです。

どういうストーリー漫画になるかはまだ分かりませんが、やっぱり外国人にしか描けないテーマにしたほうがいいかなと思っています。外国人しか描けないことがあるのに、描かないのはもったいないですからね。たとえば国際恋愛の漫画や、スウェーデンの民話に基づいたファンタジーとかがいいかもしれません!



――ぜひ読んでみたいです! 最後に、この本で伝えたいことと、読者の皆さまへメッセージをお願いいたします。



長い間、日本に住んでいてもまだまだ驚く不思議なところがいっぱいあって、すごいことだと思います。前作よりもディープな日本を探検できた気がしますので、自分が感じた深い日本の魅力を読者の皆さまに伝えられたら、とても嬉しいです。

今までずっと応援していただいて、とても感動しています。子供のころからいつか日本で漫画を描くという夢があったのですが、それが現実になるなんて一瞬でも思いませんでした。

夢が叶ったのは本当に皆さまのおかげで、心から感謝をしています。誠にありがとうございます!





(構成/波多野公美)

最終更新:3/31(金) 13:19
東京ウォーカー

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