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元日本代表・川口能活が引退について激白!「4年前のあの時からずっと頭の中に…」

3/30(木) 17:47配信

SOCCER DIGEST Web

川口能活が語る「三浦知良の価値」とは。

 いつ終わりが訪れてもおかしくない――。そうした弱肉強食の世界のなかで、41歳の川口能活はプロ生活24年目のシーズンを過ごしている。
 
 ゴールキーパーとしては最年長の41歳。選手としてのエンディングと背中合わせにあるなか、川口はカズこと三浦知良の活躍に心が躍った。2月26日、J2リーグの開幕戦で、横浜FCのカズが躍動する姿を見た時のことだ。
 
「カズさんの価値は、その存在自体にあると思うのです。ただピッチにいるだけで、惹きつけるものがある。98年のフランス・ワールドカップで、カズさんは最終メンバーに選ばれなかった。あの悔しさというものは、カズさんと北澤豪さんにしか分からない。周りのひとがいくら想像しても、彼らの悔しさというものは分からないと思います。あの経験をエネルギーに変えたことが素晴らしいことですよね。僕も挫折や経験を積んでいるとはいえ、彼らが経験してきたものに比べることなんてできません」
 
 挫折を知る人間は強いとはよく言ったもの。パイオニアにして挫折を知る男、そこに三浦知良という人間的な魅力があると、川口は言う。
 
「だからみんながカズさんに魅了されるんですよね。トントン拍子でいっている選手も、それはそれで素晴らしいことだと思いますが、人間的な魅力という点では、挫折を経験しているほうに感じてしまう。悔しい思いをした人は、人間としての深みがあるし。魅力がある。年輪を重ねていくことで、いろんな味が出てくる。そういうものを、カズさんに見せてもらっていること自体、幸せなことですよね。欲を言えば、同じベテランのひとりとして、そういった人間に、僕も近づけたらいいなと思います」

「カズさんは選手寿命の常識を覆している」川口が考える選手としての“エンディング”。

 10年前、その三浦知良は40歳だった。40歳になっても現役を続けることで大きな話題となった。そして今年、その日本サッカー界のレジェンドはついに50歳を迎えた。
 
「40歳になった時も、まだ現役でやれて凄いなって思いました。カズさんがずっと選手寿命の常識を覆してきているのは間違いないですよね。永井秀樹さん(元東京ヴェルディ)も昨年45歳までプレーしていましたよね? それも凄いことなんですが、カズさんはさらにその上の50歳ですから。現役でい続けることがパイオニアであり続けている。本当に日本サッカー界の宝です」
 
 カズを尊敬してやまない川口とて、いまやレジェンドの領域にある。ゴールキーパーとして最年長の41歳。これまで「現役引退」を考えたことはあったのか。
 
「それはいまも考えてますよ。本当は考えたくないんですが、周りで引退していく人間が多くなってきていますから。考え始めたのは4年前、ジュビロ磐田を離れることになった時。まさか契約延長がないとは思っていなかったので、あの時は“引退”を考えたというよりも、このままでは終われない、という気持ちのほうが強かったですね。でもあれから、ずっと“引退”という言葉は頭の中にはあります。つねに“引退”と背中合わせで戦っている日々ですから。ここ数年は、このままでは終われないという気持ちでずっとやっています」
 
 2013年シーズン終了後、J1のジュビロ磐田を離れた後、川口はJ2のFC岐阜を経て、昨年からJ3のSC相模原でプレーしている。果たして、川口が考える選手としてのエンディングとはどういった形だろうか。
 
「カテゴリーが下がっているにせよ、どこか自分のなかで納得のいく形で終えたい。カズさんのような人生を送るのが理想ですが、現実と向き合いながら、いかにいい形で終わらせるか。それがいまのモチベーションになっています。それがどういう形なのか分からないのですが…。でも、納得のいくような形でサッカー人生を終えられる人なんて、そうそういないと思うんですよ。想像したくないというのが、正直な気持ちです(苦笑)」
 

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最終更新:3/30(木) 19:14
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