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新型ホンダ NSXを長距離試乗──この価格設定は“妥当”だ!

3/31(金) 22:01配信

GQ JAPAN

京都在住のモータージャーナリスト・西川淳が、注目のクルマを東京ー京都間のロング・ツーリングの試練にかける「GTドライブテスト」連載。第1回は準和製スーパーカーのホンダ NSX。

【新型ホンダ NSXのフォトギャラリーはこちら】

■リアリティを肌で感じるために

京都に自宅を移して早6年が経とうとしている。

その間、日本で発売されている様々なクルマ、それこそ軽自動車からロールス・ロイスまでを駆って、東京と行き来するという生活を続けてきた。だいたい月に3、4往復する。日帰り強行スケジュール以外は、ほとんどの場合クルマを使う。

経験を積めば、試乗会での“ちょい乗り”でも、ポテンシャルのたいがいは検討がつく。けれども、じっくり乗ってみて初めて分かることだってある、ということもまた事実。だから、長距離ドライブテストは欠かせない。

これまで、いわゆる実用車に関しては、他のメディアでもリポートする機会があったが、高額車両については、長距離テストの結果を直接、発表する場所がなかった。それはあまりにもったいないということで、GQ(Digital版)に連載させていただくことになった。

第1回の今回は、日本が誇るスーパーカー、ホンダ(アキュラ)NSXだ。

上代2000万円以上。初年度生産の個体には、オプションがハナから盛り込まれているため、乗り出しで軽く2500万円を超えるという。その価格設定には、ホンダ・ファンのみならず驚いたはず。けれども、いまどき専用シャシー&専用パワートレインのミドシップスポーツカーを安く売れ、というほうが間違っている。筆者は、この価格設定は“妥当”という見解だ。

大方のクルマ好きは、以前のNSXが1000万円程度だったことを引き合いに、倍以上になった!と騒ぐ。けれども、先代と現行モデルとの間には、デビュー年で考えると実に20年以上の開きがある。それがどういうことかというと、90年代において、たとえばフェラーリのV8ミドシップはいくらだったかというと実は1500万円程度で、それが今では3000万円以上になっている。NSXだって、フェラーリのようにモデルチェンジを続けてきたならば、徐々にあのときの倍の価格へと近づいてきただろう。これほどの“反対”や“抵抗”に合うこともなく。

というわけなので、昨今のスーパーカー事情と新型NSXの革新的な技術のディテールを照らし合わせてみれば、乗り出し2500万円以上という価格設定に、さほど違和感をボクは感じない。今回の長距離ドライブでは、そのことのリアリティを肌で感じてみたかった。

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最終更新:3/31(金) 22:14
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