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柱はエース・田中のみ…ヤンキースは苦難のシーズンに。攻守に隙ないRソックスが本命【MLB展望:ア・リーグ東地区】

4/2(日) 10:00配信

ベースボールチャンネル

 メジャーリーグ(MLB)の2017シーズンがスタートする。各地区の見どころや、各球団の戦力はどのようになっているのか。今回はア・リーグ東地区を紹介する。

田中将大のメジャーでの成績

オルティスは引退も、若手台頭で盤石の打線

ア・リーグ東地区
◎ボストン・レッドソックス
〇ボルチモア・オリオールズ
〇トロント・ブルージェイズ
△ニューヨーク・ヤンキース
×タンパベイ・レイズ

 オフにはシカゴ・ホワイトソックスから剛腕、クリス・セールの獲得に成功。セール、デービッド・プライス、昨季サイ・ヤング賞のリック・ポーセロの三本柱はMLB全体でも最強クラスとなった。

 一方、ブルペン陣は上原浩治、田澤純一の日本人コンビに加え、ブラッド・ジーグラーといった選手が退団。さらに、代わりに獲得したタイラー・ソーンバーグは開幕DL入りが決まった。抑えのクレイグ・キンブレルは健在だが、計算の立つリリーフ投手が少なく、唯一の不安要素になった。

 打線は、昨季打率.315、38本塁打、127打点をという成績を残し、惜しまれつつ現役引退となったデイビッド・オルティスの穴が生じた。しかし、レッドソックスでは世代交代が上手く進んでおり、MVP投票2位のムーキー・ベッツ外野手、ザンダー・ボガーツ内野手、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア外野手などの若手が台頭している。

 さらに、ハンリー・ラミレス内野手やダスティン・ペドロイア内野手、クリス・ヤング外野手といったベテラン選手も実力は健在。また、守備に長けたミッチ・モアランドも補強し、攻守に隙がない陣容となった。

オリオールズ、ブルージェイズも地区優勝狙える布陣に

 昨季は4ゲーム差で惜しくも地区2位に終わったオリオールズ。戦力の流出も少なく、今年も東地区の優勝候補としての戦いぶりが期待される。

 昨季本塁打王を獲得したマーク・トランボや、マニー・マチャド、アダム・ジョーンズ、ジョナサン・スクープ、クリス・デービスら長距離砲が集う打線は破壊力抜群。機動力には欠けるが、それを補う長打力を活かし、大味な野球で相手を圧倒するスタイルとなる。

 投手陣は、エースのクリス・ティルマンを筆頭に、援護が少なく負け越しとなったケビン・ゴースマンなどが軸となる。安定した成績を残していたヨバニ・ガヤードを放出したことから、先発はその他の選手の成長に期待する方向に転換したようだ。

 抑えには47セーブで防御率0.54と驚異的な成績を残したザック・ブリットンが控えており、リリーバーにはブラッド・ブラーチ、マイカル・ギブンズといった選手から、ビハインド要員まで豊富な選手層を誇る。

 昨季はオリオールズと同率2位となったブルージェイズ。主軸のエンカーナシオンが流出する事態となり、その穴を埋めること、投手陣が好調を維持し続けることが今季のカギとなるだろう。

 打線は、エンカーナシオンが流出してもホセ・バティスタ、トロイ・トロウィツキー、ケンドリス・モラーレス、ジョシュ・ドナルドソンなどといった強打者が主軸となる。特に、トロウィツキーがロッキーズ時代の打棒を取り戻せば、強力打線に更に厚みを持たせることが出来る。

 投手陣は、昨季20勝のJ.A.ハップ、最優秀防御率のアーロン・サンチェス、WBC決勝で快投を披露したマーカス・ストローマンらが軸となる。また、フランシスコ・リリアーノやチャド・ジロードといったイニングを稼げる選手も4番手以降に控えている。

 ブルペン陣にも若き守護神、ロベルト・オスーナやジェイソン・グリーリ、ジョー・ビアジーニなどといった好投手が揃っており、全体的に投手層が厚い。近年つきまとっていていた打高投低のイメージを払拭し、悲願の地区優勝を目指す。

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