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現在のAIを超える「汎用型AI」はいつ誕生するのか

4/2(日) 8:11配信

ライフハッカー[日本版]

Popular Science:今どきの人工知能(AI)の能力には恐るべきものがあります。チェスや囲碁のような複雑な頭脳ゲームでも、世界チャンピオンを破る力を持っていますし、クイズ番組の『ジェパディ!』でも、人間の回答者を寄せ付けず、最高金額を獲得しました。膨大なデータを人間に代わって分析し、ドライバー不要の自動運転車を操り、音声コマンドに対応し、さらには、インターネットで検索した単語についてさらに掘り下げた答えを返すことまで可能になりました。

【汎用型AI、なぜ、いまだに生まれない?】

このようにAIが日進月歩で発達するにつれて、「ロボットに任せられない仕事」はどんどん少なくなっています。少なくとも、イーロン・マスク氏はそう考えているようです。マスク氏は先日も、AIに侵食される労働市場で人間が競争力を維持するためには、脳をデジタルの力で強化する必要があると述べました。

ただし、もしあなたがAIに仕事を奪われたとしても、その理由は、「あなたの脳より優秀なAI」が科学の力で開発されたためではありません。少なくとも全体的な機能では、今でも、人間の脳のほうがAIより上です。これまでのAIにおける進歩のほとんどは、特定の問題を解くという限られた分野で達成されたものです。こうした「狭い」AIは、オススメの楽曲を選ぶとか、ドライバーの運転のクセから安全度を診断するといった、特定のタスクに関しては素晴らしい能力を発揮します。それでも、人間の思考全体をシミュレートする汎用型AIに関しては、まだまだ道は遠いというのが現状です。

「AI開発のごく初期には、より汎用的なアプローチに関する議論が数多くありました。異なる種類の多くの問題を解決する(中略)システムをつくろうという高い目標を掲げていたのです」と語るのは、ミシガン大学工学部教授でコンピューター科学を専門分野とするJohn Laird氏です。さらに、「その後の50年間、AIは専門分野に特化する方向に進化してきました」とLaird氏は指摘します。

とはいえ、AIの能力を生かして、言語の理解や刻々と変化する環境への適応といった、より複雑なタスクに対応させる研究も進んでいます。香港のロボットメーカー、Hanson Roboticsの創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるDavid Hanson氏も、「何より興味深いのは、コンピュータのアルゴリズムが、より汎用的な分野で日に日に賢くなっている点です」と述べています。Hanson氏は、目を疑うほど人間そっくりなロボットを製作してきた開発者です。

また、このような汎用型AIが、将来的にはどのように応用されるかという点に注目し続けている人たちもいます。Laird氏によれば、彼らが興味を持っているのは「一般に人間特有とされている能力を持つシステムをどうやってつくり出すか?」という点です。

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