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イチロー&田澤のマーリンズ、伸び盛り打線で狙うはPO。強力先発陣擁する優勝本命は?【MLB展望:ナ・リーグ東地区】

4/2(日) 11:00配信

ベースボールチャンネル

 メジャーリーグ(MLB)の2017シーズンがスタートする。各地区の見どころや、各球団の戦力はどのようになっているのか。今回はナ・リーグ東地区を紹介する。

イチローのメジャーでの成績

シャーザーにストラスバーグ。屈指の先発擁する地区王者

ナ・リーグ展望
東地区
◎ナショナルズ
○メッツ
△マーリンズ
△ブレーブス
フィリーズ

 ナ・リーグ東地区の優勝本命は昨季の地区優勝チームのワシントン・ナショナルズだ。指の骨折で調整が遅れたがサイ・ヤング賞のシャーザー、怪我がちだが実力は超一流のストラスバーグ、WBC米国代表のロアーク、ベテランのゴンザレスが揃う先発投手は強力である。

 打線は外野にイートンを、捕手にウィータースを補強。ここで昨季は抑え込まれたハーパーが本領を発揮すれば、悲願のワールドシリーズ進出も現実味を帯びてくる。

 しかし、一方で、先発のシャーザー、ストラスバーグ、そしてハーパーを怪我で失うような事態が起こると、一気に戦力ダウンしてしまうのも事実だ。また、絶対的なクローザーがいないチーム状況も少し気になるところである。しかし、全体的な戦力の点から考えると、ナショナルズが現時点では地区優勝最有力だ。

 次点にはニューヨーク・メッツを挙げたい。昨季一気にエースに成長したシンダーガード、デグロームの二枚看板に、怪我から復帰を目指すハービーなど、怪我がなければエース級が3枚揃う先発投手陣が目玉だ。

 しかし、打線の高齢化が進み、爆発力がない点は少し気になる点ではある。セスペデスと高額年俸で再契約しただけに、ナショナルズに食らいつきたいところだ。

エース急逝も、有望株が揃うマーリンズ

 イチロー、田澤が所属するマイアミ・マーリンズは、昨季にエースのホセ・ヘルナンデスがボート事故で急逝。若いながらもメジャー屈指の実力を発揮していただけに、失った影響は非常に大きい。

 先発投手の補強として、ロイヤルズからボルケスを、レッズからストレイリーを獲得したが、絶対的エースと呼べるような選手ではない。彼らとチェン、コーラーが揃って12-3勝し、伸び盛りの打線にけが人がでなければ(特にスタントン)、ワイルドカード争いは十分に可能だろう。

 アトランタ・ブレーブスは新球場移転の年に、コロンとディッキーの40代先発コンビを補強。野手陣ではロドリゲスを獲得するも、不運な交通事故に巻き込まれシーズン中に復帰できるか不明である。インシアーテやスワンソンの若手にフリーマン、ケンプ、ガルシアあたりが怪我なく実力を発揮すれば勝率5割超えも可能だろう。

 かつての常勝軍団にはほど遠いがベテランと若手がうまく組み合わさり、新球場効果も働けば、プレーオフ進出は可能かもしれない。しかし、スプリングトレーニングで全く勝てていないことが気がかりだ。

 フィラデルフィア・フィリーズは、遂に、長年チームを支えてきたハワードと契約更新せず、チームの顔と呼べる選手が一人もいなくなってしまった。昨季、新人ながら21本を放ったジョセフや、さらなる飛躍が期待できそうなヘレーラなどはいるが、まだまだ再建期のチームである。しかし、若手は順調に育ってきている印象なので、昨年の20の借金をいくつまで減らすことができるのかは注目である。


豊田亮太

ベースボールチャンネル編集部