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ディズニーの760億円投資をめぐる いざこざの中身:メーカースタジオの買収

4/2(日) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

複数のYoutubeチャンネルと提携し、ユーチューバーたちのマネジメントを行うマルチチャンネルネットワーク(Multi-channel network:以下MCN)企業。その最大手のひとつと見られていたメーカースタジオ(Maker Studios)は、ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company)の寵愛を受けるお姫様から一転、みすぼらしいカボチャになってしまった。転落の理由はひとつではない。実にさまざまな問題がからんでいる。

「投資の成果がひとつもない」ディズニーの失敗?

ディズニーが5億ドル(約570億円)でメーカースタジオの買収を決断した2014年3月当時、同社のYouTubeネットワークは好調だった。契約には業績に関連するさまざまな売上目標が含まれており、成績次第で最大9億5000万ドル(約1070億円)の買収額になる条件だった。

「そこに自分がいることに興奮していた。次の急成長企業になると思っていた」と、買収を受けてメーカースタジオに参加したある元幹部は振り返る。「ところがいざ、社内をあちこち調べてみると、めぼしいものがほとんどないことがわかったのだ」。

しかし、ディズニーがメーカースタジオの買収で、最終的に支払う金額は、最大といわれた9億5000万ドルに届かず、6億7500万ドル(約758億円)にとどまった。一部報道によると、メーカースタジオはレイオフを準備中で、YouTubeネットワークのクリエイターについても数万人規模から300人程度に縮小する計画だという。

ここでディズニーが学んだ教訓は、YouTubeでビジネスを構築するのは事実上不可能ということだ。とはいえ、このようなYouTubeのMCNを取り巻くエコシステムに対する問題点は、以前より各方面から指摘があった。

続いて、メーカースタジオの社内で機能不全がはじまる。複数の幹部職が交代したほか、アグレッシブな成長目標を確実に達成する能力の欠如、オリジナルコンテンツ制作における諸問題などが明らかになった。今回の記事は、かつてメーカースタジオとディズニーに所属していた元幹部5人への取材に基づいて構成している。

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