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【大宮】長いトンネルを抜けるには――。塩田仁史の単純明快な言葉に答は潜んでいる

4/2(日) 17:00配信

SOCCER DIGEST Web

「失点シーンはリスクを冒すところではなかった」

[J1リーグ5節]大宮 0-1 鹿島/4月1日(土)/NACK
 
 開幕戦から四つ並んだ黒星(1節・川崎戦0-2、2節・FC東京戦0-2、3節・磐田戦1-2、4節・甲府戦0-1)が、またひとつ増えた。代表ウィークを挟んで迎えた5節の鹿島戦。ホームの声援を背に受けて戦ったが、負のスパイラルから抜け出せなかった。

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 加藤順大の負傷退場を受けて、スクランブル発進となった塩田仁史が5敗目となったゲームを神妙な顔で振り返る。
 
「良い試合をできたけど、ボールをつなぐところでミスが出てやられてしまった。失点は79分だったが、リスクを冒すところではなかったかな。その前にもオープンな展開で2回ほどピンチがあったが、どちらが得点を取るのかという感じだった。
 
 今日も勝てそうな雰囲気はあったかもしれないけど、『連敗を止める』ことは大事だと思う。勝ちがチラリと見えたとしても、今の状況ならそこで『勝点1を』と割り切ることも大切」
 
 このベテランGKの言葉は示唆に富んでいる。J1再挑戦となった昨季の序盤、一昨季にJ2を戦いながら磨き上げたポゼッションスタイルが通用しなかった。ボールを持たれる、押し込まれる、守備の時間が増える。
 
 そんな苦境で勝点を拾い続けるなかで、主将の菊地光将と河本裕之のCBコンビを筆頭に選手たちがよく口にしていたのが「割り切り」だった。
 
「鹿島みたいな強いチームと行ったり来たりのゲームをやれば、こっちがやられる可能性のほうが高い。もうちょっと謙虚に戦わないといけない。
 
 かなり気になったのは、後半途中から後ろがほぼマンツーマン気味だったこと。相手の3枚に対して、こっちもDFが3枚しかいない。
 
 前掛かりにならないように戻したかったし、ずっと声は掛けていたんですけど……カウンターを受けやすい状態だったから、チーム全体でオーガナイズを考えたかった。
 
 まず、そこをちゃんとするのが第一で、『得点を取りたい』『上がりたい』というのは分かるけど、そこをグッと抑えられなかったことも敗因かなと」
 
 昨季5位と躍進したクラブが、今季は4節終了時点で勝点0、得点1。それを考えれば勝ちに固執してしまうのも仕方ないのかもしれない。だが、まずは一歩進むこと。これが問題解決の最善策となりそうだが……。

「地に足を着けて戦えなかった。勝点3を取りたい気持ちが強く出過ぎている」。そう言い残して立ち去った男の言葉は、一筋の光となるのだろうか。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

最終更新:4/2(日) 22:34
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