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ダービーで1アシストと好調持続の香川! 代表戦の疲労をカバーしたものは!?

4/2(日) 5:14配信

SOCCER DIGEST Web

「後半はよりスペースが空いてくるんじゃないかと思っていた」

「いやもう……勝てた試合だったのかなと思いますし、そういう気持ちがチームにもあるので、すごく悔しいですね」
 
 これは、シャルケとの「レヴィア・ダービー」を1-1で引き分けた香川とドルトムントの率直な気持ちだろう。

【写真で回想】香川真司 IN レヴィア・ダービー(2010~2017)

 
 後半にオーバメヤンのゴールで先制し、その後も決定機を作りながら追加点を奪えず、終盤に追いつかれての勝点1……。ドルトムントにとっては、非常に悔しい結果となった。
 
 3-4-2-1の右トップ下で先発出場した香川は、87分までプレーして1アシストを記録。それ以外にもふたつの決定機を演出し、得意とするダービーで存在感を示してみせた。
 
 UAE戦、タイ戦と2試合に先発した代表ウィーク直後に迎えた重要な一戦。「時差ボケも身体の重さもあるが、それはもう、どうしようもないこと」と語ったように、フィジカル面は完全ではなかった。
 
 しかし、「それは別に、今に始まったことではないので、そういうことよりは、しっかりと試合に入れるように精神状態であったり、そういうことに気持ちを切り替えることが大事かなと思っていた」と、メンタル面でしっかりと準備をしてこの試合に臨んだ。
 
 前半は両チームともに慎重な戦いを展開し、香川のボールタッチ数はチーム9位の20回に止まった。ただ、彼の目は虎視眈々とチャンスを窺っていた。
 
「ボールを貰えない時間帯もありましたけど、ボールが入った時にはしっかり効果的なプレーをしていこうと」
 
「動く量は控えめと言ったら変ですけど、スペースが結構空いていたので、シンプルにポジションを取りながら、DFラインからうまく(パスを)引き出せたらチャンスになるなと思っていました」
 
「前半はなかなか(ボールを受ける回数が)少なかったですけど、効果的なプレーはできていたので、後半はよりスペースが空いてくるんじゃないかなと思っていました」
 
 そして53分、その瞬間が訪れる。カウンターからデンベレがドリブルで中央を持ち上がる、DFラインの裏に抜け出した香川がスルーパスを受けてGKとの1対1の場面を迎える。
 
 自ら打つこともできたが、「右でオバ(オーバメヤン)がすごくフリーだったので、それはしっかりと冷静に判断しました」と、確実に先制点をアシストしてみせた。
 
「お互い代表ウィークの後で、後半に疲れが出てくると考えたら、後半がチャンスなのかなと思っていた」という言葉通り、その後もスルーパスでふたつの決定機を演出した。
 
 58分には左足のスルーパスでオーバメヤンの1対1を演出するもエースが決め切れず、74分には香川のパスを受けたデンベレが右足でシュートを放ったが、右ポストを叩いた。
 
 追加点を奪えば試合を決められた可能性が高かっただけに、ドルトムントとしては悔やまれるシーンになってしまった。
 
 この先、ドルトムントには29日間で9試合という、シーズン終盤の厳しい戦いが待ち受けている。
 
「切り替えにくい試合」と香川の悔しさは残るものの、「この先、大事な試合がたくさんあるので、この引き分けはドルトムントからしたら痛いですけど、また次に切り替えてやっていきたいと思います」と、その目は今後を見据えていた。
 
現地取材・文:山口 裕平

最終更新:4/2(日) 14:08
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