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マルチタスクは言われているほど悪くないかもしれない

4/3(月) 9:10配信

ライフハッカー[日本版]

Inc.:マルチタスキングが脳をダメにするという話はすでにご存じだと思います。それについては、私自身、何度も記事を書いています。このリンクは、2つ以上のことを一度にやると、酔っているのと同じくらいマヌケになるという記事で、こちらのリンクは、マルチタスキングは物理的に脳を委縮させる(本当にそうなのです)という研究報告です。

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しかし、科学は日々進歩していくもの。確固たる真実として扱われた説が、翌年には捨て去られるようなことがよくあります。通念として受け入れられていた説さえ、新しい証拠によって覆されることがあるのです。マルチタスキングについても、同じことが起こっているのでしょうか?

意志力は使えば使うほど増すのか?

これは、国際的経営大学院INSEADのブログKNOWLEDGEに掲載された記事の要旨です。世間の逆を行く「マルチタスキング擁護説」という、タイトルがついているこの記事で、INSEADのSteven Sweldens教授が指摘しているのは、最近、非常に名高い心理学説――たとえば、意志力は限りある資源だという考えなど――が、一斉に批判されることがよくあるということです。注目度の高い実験結果が、他の研究者たちによって再現不可能と判明してのことだそうです。どうやら、心理学分野でのこうした混乱が、マルチタスキングに関する私たちの理解を複雑にしているようです。

もし意志力が限りある資源だとすれば、マルチタスキングはそれを思い切り浪費する行為ということになります。しかし、Sweldens教授らの新たな実験が、その説に、疑問を投じることになりました。意志力は、限りある資源というよりも、大変なタスクの手助けに呼ぶことができる、マッチョな友達のようなものらしいのです。そして、あるタスクのために、このマッチョ君に来てもらうことができたら、彼がいるあいだに、ついでに他のタスクも手伝ってもらうのが、合理的ですよね。このモデルが有効ならば、マルチタスキングは、より多くのことを成し遂げるための賢い方法ということになります。

研究者らは、意志力とマルチタスキングに関する、この新しい考えを試すために、被験者に、自制心を働かせる2つのタスクを同時にやらせる実験をしました。被験者は、たとえば、ミュートにしたインタビュー動画を、字幕を見ないようにしながら眺め、同時に、目の前に置かれた山盛りのポテトチップスを食べないようにする、といった指示をされました。

結果は、もし意志力に限りがあった場合に予測されたようなことは起きず、2つのことに意志力を働かせるよう指示された被験者のほうが、1つのことに自制心を働かせるよう言われた被験者よりも、成績がよかったのです。1つのタスクに意志力を発揮すると、もう1つのタスクも楽に達成できるようでした。

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