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金メダル以上に求めるもの 女子ソフトの天才打者、東京五輪への想いとは

4/3(月) 19:20配信

THE ANSWER

北京五輪主将で金メダルの「女イチロー」が求める「頑張る意味」

 2020年東京五輪で採用が決まったソフトボール。3大会ぶりとなる世界の祭典での復活は、ソフト界全体の悲願でもあった。もちろん、それはプレーヤーにとっても同様。08年北京五輪で金メダルを獲得した山田恵里外野手(33)が、その一人だ。3年後に迫った夢舞台に向け、「金メダル以上に求めるもの」を明かした。

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 08年の北京の豊台ソフトボール場。歓喜の輪の中に山田はいた。主将を務め、決勝で米国を3-1で撃破。「振り返って一番印象に残っているシーン」という自身の本塁打で初の金メダルに貢献し、日本に熱狂をもたらした。準決勝から2日で3試合を投げ、「上野の413球」と呼ばれた鉄腕エース・上野由岐子を中心とした日の丸戦士にファンは心打たれ、国民的英雄となった。

 山田は9年前の夏を振り返る。

「3位と1位の差は、すごいんだなと。自分の中の意識は変わってないけど、勝つことであんなにいろんな人が喜んでくれるんだとすごく感じた」。初めて出場した4年前のアテネでは銅メダル。同じメダルでも「銅」から「金」に色が変わることで、自分が想像もできないほどの人を勇気づけ、感動させた。五輪のすごさを身をもって実感した。

 しかし、この時、熱狂の裏で冷酷な現実を突きつけられていた。当時、「最後の金メダル」と報じられた。すでに北京五輪以降、競技から除外されることが決まっていたからだ。金メダルの余韻が覚めると、心にぽっかりと穴が開いたような気分になった。

「ソフトボール界にとっては、五輪が一番大きな舞台。それがなくなってしまって……」

それでも現役にこだわった理由―ソフトボールへの「感謝」

 小1で野球を始め、神奈川・厚木商からソフトボールに転向。すると、インターハイを連覇するなど、非凡な才能が花開いた。卒業後に入団した日立製作所では1年目から本塁打王、打点王、ベストナイン、新人王とタイトルを総なめ。左打ちから繰り出す非凡なバットコントロールで、いつしか「女イチロー」の異名がついて回るようになった。投手では上野、野手では山田。ソフトボール界を牽引する立場に成長した。

 だからこそ、五輪競技から除外されたことには落胆してしまった。「人間って目的、目標があるからこそ頑張れると思うんです」。その目的であり、目標を失ってしまった。昨年、競技復活が決まるまで、30歳を超えてなお、現役にこだわった。「五輪がない中でもなんで続けてきたかというと……」、そう言って、率直な思いを明かした。

「ソフトボールを通じて、いろんな人に出会ったり、いろんな経験させてもらったりした。もうソフトボールを盛り上げなきゃいけない立場だし、ソフトボールを通じて、見ている人に何かを伝えたいと思うから続けているんです」

 自身を支えてきたのは、高校1年で始めて以来、成長させてくれたソフトボールへの感謝の思いだった。そして、迎える20年の東京五輪。意外にも、求めているのは、結果ではないという。

「自分が金メダルを獲りたい、結果を出したいという以上に自分がプレーすることによって、何か人にいい影響を与えたいというのをすごく思っている」

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最終更新:4/3(月) 19:20
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