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聡明な女ほど捨て方も上手い! 「コスメのエンディングノート30カ条」 CREA 2017年4月号

4/3(月) 12:01配信

CREA WEB

コスメを減らすと、キレイが増える!

#01
似たようなモノは、どちらか捨てる

 人間、結局いつも同じようなモノを買っている。だから例えば洋服も、似たような服を2枚並べて、どちらかを1枚捨てるというふうにすればたちまち半分に。

 同様に、使いかけの口紅も、同じような色を並べてどちらか1本、捨ててしまおう。そうすれば、単純にワードローブが2分の1になる。そうやって2分の1を繰り返していくうちにリセット完了。

#02
あと少しでなくなる化粧品は
旅行先に持っていく

 旅行先で荷物を減らすのは、人間の快楽の1つである。そこで、あと数回で使い終わる化粧品をあえて旅先に持っていって、一気に使って次々捨てる。

 ましてやちゃんとしたホテルならば、化粧品ボトルもきちんと捨ててくれるよね、だから安心だし……なんて、罪悪感もなく気持ちよく処理ができるはず。

#03
しまったら最後、使わない
だから、しまわない

 例えば、たまにしか使わない色モノやスペシャルケアを、あなたはどこかの引き出しに後生大事にしまっておいたりしていないだろうか? 

 あらゆる道具は、ちゃんとしまっておくほど使うのが面倒になる。新しい掃除機ほど丁寧にしまうから、部屋が汚れる、みたいに本末転倒になりがちなわけで。しまったら最後もう使わない。忘れてしまう。だから知らないうちに溜まるという悪循環。

 そこで、もうしまわない。早く使い終えてしまいたいものほど、収納せずに、目立つところにぞろぞろと並べておく。しまわないと、とても自然に早く使いきろうとするから、必然的に整理がつくのだ。モノが多すぎる人は、いっそそうしてみて。

#04
捨てたくなったらスピードUP
すると改めて効き目がわかる

 思い入れのなくなった化粧品は、ちょっと乱暴にでも2倍使い3倍使いして、早く無くなるようドシドシ使ってしまおう。

 でもそうすると、効かないと思っていた化粧品がめざましく効いてしまうことが起こりうる。使いかたのスピードを変えると改めて良さや効果がわかってくるのだ。

#05
たくさん使えば
なんでも集中トリートメント! 

 化粧水も乳液もクリームも、そして美容液も、単純に、3倍から5倍。それだけで集中力と瞬発力が出てきて、思いがけない効果が!? 

#06
退屈な化粧品は、混ぜて使う

 心が弾まない化粧品はやっぱり効かないもの。他のものと混ぜてみる。化粧水とオイルは馴染みにくいが、他の組み合わせなら大丈夫。

#07
まつ毛がのびなくなったら
アイブロウマスカラに

 最近またアイブロウマスカラが目立つのは、太眉傾向が続いている上に、自然の毛流れのふんわり眉が主流だから。繊維入りで長く見せる処方のマスカラは、このふんわり仕上げに適しているのだ。

 だから、マスカラ効果が出なくなったタイミングで、アイブロウへと再利用。カスカスになったマスカラなら、 ブラックでもさほど違和感は無い。欧米の女優は、髪はブロンドでも黒眉にこだわったりするくらいだし。

#08
カスカスになったマスカラは
白髪隠しにも

 もう、まつ毛には何もつかない終了間近のマスカラこそ、1本白髪や生え際の白髪隠しに最適。程よく発色しないから嬉しい。

#09
アイシャドウ買いに失敗しない
鍵はアイブロウパウダー

 アイブロウパウダーは、パールが入っていない上に、あくまでも顔なじみのいいニュートラルブラウンに限られているので、私はむしろアイシャドウに使っている。

 買ってみたら色のイメージが違った、似合わなかった、パールが多すぎた……そんな失敗を考えると、最初からアイブロウパウダーをアイシャドウに使うほうが、どっちにしろ無駄がないと考えた。これも1つの整理学。

#10
アイシャドウを捨てる前に
ブラシ比較をやってみよう

 新しく買ったパレットに入った添付のブラシより、使い慣れた前の添付ブラシのほうがはるかに使いやすかったりすることは、少なくないもの。捨てる前に、比較して一考を。

 添付ブラシはそのアイシャドウとの相性が当然考えられているものの、自分との相性は他のもののほうが良かったりすることがあるからで。

#11
役割を終えたチークブラシを
アイシャドウに? 

 まぶたベース的に、ほのかな影色を広めに塗る時は、アイシャドウに添付の小さなブラシではよほどのテクニックがないと上手に仕上がらない。むしろ、チークパレットの中の添付ブラシの大きさとボリュームがちょうど良いのだ。

 だから使い終えたチークはブラシだけ捨てずに取っておいて。うまくすればアイシャドウのパレットの中に、そのチークブラシも収められるかもしれないから。

 何が何でも、もともとの添付ブラシを使わなければいけないわけじゃない。もっと柔軟に考えて、添付ブラシこそ、様々にカスタマイズすべきなのだ。例えば、柄の長い単体ブラシを、柄の部分だけカットして収める、なんていうのもあり。

#12
残ったアイシャドウ
台紙に貼ってパレットに

 結局使えずに残ってしまったアイシャドウって、いろんなパレットの中に散らばっているはず。パレットに1色残っているから捨てたくても捨てられないというジレンマも。

 そこで金皿ごと、ブック型に表紙をつけた厚紙(バインダーでもオッケー)に貼り付けていく。形がバラバラでもお構いなしにどんどん貼っていく。おうち用のオリジナルパレットの出来上がり。

#13
パレットにすると、あら不思議

 違う色と組み合わせると、使えない色が使えてしまう。パレットの醍醐味は、そこにある。

#14
短くなった口紅は
百均のパレットに詰め替える

 口紅みたいな練り物は、ヘラですくって移動。絵の具みたいに混ぜれば、似合わない色も全色使えてしまうはず。

#15
口紅にチークを兼用させて
ポーチを軽くする

 昔は、口紅を頰につけると肌荒れするなんて言われたけれど、今や品質的にもそんな問題はなし。色も、薄づき口紅が増えた今、そのまま頰にぐいっと塗ってもチークとしてちょうどいい発色になるはずで、ならば口紅とチークは兼用でも良いのでは? 実際、両方に使える化粧品はとっても増えているのだ。

#16
ペーパーマスク
広げるのは水で充分

 化粧水など液体を含ませると、むくむくと広がっていくペーパーマスク。一見便利で、経済的に思えるけれど、実際使ってみると、化粧水を結構大量に使わされたりもして、かえって不経済な気もしてしまう。

 実際には、美容液1本分のマスクなんて、そんな贅沢なものありえないわけだから。そこで、ラムネみたいな形に固められたペーパーマスクを広げるのには、水を使ってみてほしい。

 ただそのまま使うのではなく、含まれた水を一度軽く絞った上で、その上から使う分だけの化粧水を含ませるほうが、はるかに無駄がないはず。マスクはそこに含まれた液体を肌の中に入れるだけじゃない。物理的に、1枚の膜で密閉すること、それ自体でも効果が生まれるわけで、そういう意味では、水も上手に利用して。

#17
リピートしていいもの
しちゃいけないもの

 世の中の進化に取り残される人がいるのは 化粧品も同じ。ファンデはとんでもなく進化しているのに、10年前の製品を取り寄せてまでリピートする人がいる。無駄なこだわりってあるものなのだ。

 少なくともリピートして良いものと損するものがあるのを知っておく。化粧水に乳液、洗顔料、アイブロウやアイライナーなどなら、リピートの意味はあり。

#18
化粧品の値上がり値下がり
知らないと損をする

 野菜や魚の値動きと同じ、化粧品にも、意外に繊細な価格変動がある。それも、たった1品の大ヒット作の価格が、マーケットに大きく影響したりするのが化粧品の面白いところ。その1品が相場より高いと、同じアイテムの価格も自然に高騰し、相場より低いとなんとなく価格が下がっていく。化粧品価格ってそういう生き物みたいなところがあるのだ。

 少なくとも今は、シワ改善を国に認められたポーラの美容液が15,000円という値段だから、その影響で今後はリンクルケアの価格が微妙に下がっていくのだろう。同様に、洗顔料の価格は上がり、ファンデーションの価格は下がり、化粧下地の価格が上昇気味にあるのもそういう理由。だから今話題の中心にあるアイテムの価格を1つの相場として、決して見逃さないこと。

#19
だからやっぱり
ベストコスメを買う

 効果も、価格も、満足度も、使い心地も……いろんな意味で、それがしばらく1つの基準になっていくから。

#20
自分でコスメに点数をつける
1人ベスコスに、一理あり

 それがリピートするに値するものかどうか、その判断のために自分で点数をつける“1人ベストコスメ”をやってみる。

 例えば化粧水・乳液・クリーム3品をシリーズで使っていた場合、点数が80点を超えたものだけリピートする、みたいに。いずれにせよ、80点が1つの境界線であるのは全アイテム共通。

#21
自分でお手入れをシンプルにする
1品残すなら乳液? 

 スキンケアはその気になればどこまでもシンプルになる。消去法でどんどん消していけば、上手に“断捨離”できるはず。

 2品残すならば、化粧水とクリームまたはオイル。1品まで絞るなら、クレンジングまでできる乳液を残して……というふうに。その上で、今話題の美容液を1本加えるというのはどうだろう。

#22
クリームかオイルかで迷ったら
今はオイルを買う

 少なくとも今はオイルの時代。上質のオイルがたくさん生まれている上に、オイルならマッサージもできるし、美容液などに混ぜて使うこともできるから、おのずとお手入れに広がりが生まれる。マッサージに使えば肌を温めることもできるから、満足度は高いはず。コストパフォーマンスを考えても、今はオイルのほうが満足度が高いのだ。

#23
エイジングケアと美白コスメ
そしてファンデーションは
常に新製品を買う

 未だ、常に進化し続けているものだから。

#24
去年と今年のベスコスを見比べると
買うべきものが見えてくる

 ベスコスにだって一過性のものはあり、いちいち振り回されているだけじゃ、やっぱり能がない。

 だから去年と今年のベスコスを見比べて。2年続けて注目を集めているアイテムは絶対買い。今まさに進化している底上げ上昇中アイテムだから。そういうふうに、べスコスを、市場を読む1人マーケティングに使ってみて。

#25
美容に疲れたら

 スキンケアもベースメイクもオールインワンを使えばいい。美容はここまで楽なのだと知るために。

#26
トータルケアと悩み別ケア
1品ずつ組み合わせるのが賢い

 今の時代、トータルケアか、悩み別ケアか、化粧品の進化は、どんどん両極の方向に進んでいる。つまり、何でもかんでも1人でやってしまう全方位トータルケアの1品と、1つの悩みに特化したトラブルケアの1品。この2品を組み合わせれば、今最高峰のお手入れができるということ。まずは自分の悩みを明確に。

#27
効かない化粧品は、どうしたら効くか
自分でそのツボを探してみる

 たくさん使う、叩き込む、 マスクに、マッサージに。必ずどこかでハッとする。買ったことを後悔しないのも、1つの美容。

#28
使わなくなった
化粧水や香水はお風呂で使う

 化粧水は30ミリリットルくらいをドボッと混ぜて。香水は数滴タラして。

#29
化粧品を人にあげる
その時はひと手間かけて

 使わなくなった化粧品、使ってくれる?  と聞いたら、喜んでくれる人は喜んでくれるもの。ただ自分が使っていた化粧品を人にあげるのは、使用済みのハンカチを人にあげるようなもの。きちんと洗濯してアイロンをかけて、リボンをかけて、そのくらいの気配りがあること、それがあなた自身をきれいに見せる。

#30
化粧品の捨てかたが
その人の“女の部分”を物語る

 化粧品って、こんなに汚くなるものなの?  と驚くぐらいの無残な形で捨てるのは、絶対にタブー。パレットなら鏡もきれいに拭いて。口紅の周りをぐるりときれいに拭いて。もちろんスキンケアのボトルの口もともきれいに拭いて。

 使い古した化粧品すら、美しく捨てる、何となくでもキレイになるために……それが美容なのだから。

齋藤 薫 (さいとう かおる)
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか? 』(マガジンハウス)など、著書多数。近著に『されど“男”は愛おしい』(講談社)がある。

齋藤 薫

最終更新:4/3(月) 16:06
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