ここから本文です

「大往生ですね」をむやみに使ってはいけないワケ

オトナンサー 4/4(火) 6:01配信

 高齢の祖父母や知人が亡くなった時、私たちはよく「大往生だったね」という言葉を口にします。しかし、この「大往生」という言葉を使う場合、注意が必要なことをご存じの方は少ないかもしれません。それは一体どういうことでしょうか。

 オトナンサー編集部では、年間250本以上の講義やビジネスマナーの連載、執筆などをこなし、3月に新刊「入社1年目 ビジネスマナーの教科書」を出版した、マナー講師の金森たかこさんに聞きました。

遺族の悲しい思いに寄り添うこと

 金森さんによると、大往生という言葉には「苦しみもなく安らかに亡くなった」「立派な死に方をした」という意味がありますが、身内を亡くした遺族が悲しく、寂しい思いをしていることに変わりはありません。

 私たちは「長患いをせず、元気に長生きをしてお亡くなりになったので、素晴らしいことですね」と“良い”意味に捉えて、「大往生」と言っていますが、身内以外に使用することは、実は大変な失礼になります。

 また、同様に「天寿を全うする」という言葉にも、「十分長生きをして亡くなった」という意味があるため、身内以外への使用は慎むべきだといいます。

 身内以外にお悔やみの言葉をかける時は、遺族の悲しみをさらに深めてしまわないように「お悔やみ申し上げます」「心中、お察しいたします」などと、気持ちを込めて伝えれば十分とのこと。また故人の最期の様子など、詳細を聞かないこともマナーです。

葬儀でも、長いあいさつは避ける

 なお、葬儀に参列する時は、受付で一礼して「このたびはご愁傷様でございます」などと簡潔にお悔やみの言葉を述べます。ここでも長々としたあいさつは慎むべきです。

 この時に、不幸が重なることを連想させる「重ね重ね」「また」「再び」「たびたび」などの言葉や、直接的な「死亡」「死去」といった表現も避けるようにします。

「遺族へのあいさつは、何と言葉にすればよいのかわからないのが『真の心情』。何かひと言を添えなければマナー違反、ということにはなりません。大切なのは遺族の心に寄り添うこと。故人や遺族への思いは表情や態度で十分伝わるのです」(金森さん)

※参考文献:「マナーコンサルタントがこっそり教える実は恥ずかしい思い込みマナー」(西出ひろ子著)

オトナンサー編集部

最終更新:4/4(火) 6:01

オトナンサー

記事提供社からのご案内(外部サイト)

オトナンサー

株式会社メディア・ヴァーグ

日々報じられるニュースの中から気になる話題をピックアップし、掘り下げた記事や、暮らしに役立つ基礎知識などをお届けします。