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なぜ、閉経後は骨粗しょう症になりがちに?「骨代謝」のメカニズムを知ろう

4/4(火) 11:50配信

OurAge

思いがけない骨折などにつながる「骨粗しょう症」は、女性ホルモンの枯渇が大きな原因。骨の内側がスカスカにもろくなる症状で、骨折を機に判明することが多いため、「骨量の低下とともに骨折のリスクが高まる病気」と定義されている。特に閉経後の女性は誰もが予備軍といえる。閉経すると骨がもろくなるのはいったいなぜだろう?

「閉経以降の女性にリスクがあるとされるのは、更年期を境に骨量が減りはじめ、60代以降、骨折する人が徐々に増えるためです。肌がターンオーバーを繰り返すように、骨も『骨代謝』と呼ばれる新陳代謝を繰り返しており、それを支えているのが女性ホルモンのエストロゲン。エストロゲンは腸内で、骨の材料となるカルシウムの吸収を高める働きを担っています。しかし閉経後は、このエストロゲンが枯渇するため、骨代謝のバランスが大きくくずれてしまうのです」と、日本産婦人科学会専門医の松峯寿美先生は言う。

古くなった骨が壊されるのは「骨吸収」と呼ばれる仕組みで「破骨細胞」が働く。そして、いったん壊した骨を新しく作り替える「骨形成」を行うのが「骨芽細胞」だ。

「私たちの体内では、そうした骨の再構築が休むことなく続けられていますが、閉経後にエストロゲンの分泌が止まると、骨芽細胞の働きが破骨細胞に追いつけなくなり、骨形成よりも骨吸収のスピードが速くなる現象が起こります。そのため、閉経後は骨の強度が低下しやすくなるのです」と松峯先生。

女性ホルモンの減少はしかたがないことだが、栄養バランスのいい食事、適度な運動をする、喫煙はしない、飲酒はほどほどにするなどで、骨量の減少はある程度防げる。日々の生活を見直し、骨粗しょう症の予防を心がけたい。

最終更新:4/4(火) 11:50
OurAge