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パナソニックが13万円の扇風機を販売、勝算はあるのか?(岡崎よしひろ 中小企業診断士)

4/5(水) 6:36配信

シェアーズカフェ・オンライン

夏といえばエアコンですが、最近では省エネへの関心から扇風機が再び脚光を浴びているようです。

そんな中ユニークな製品がパナソニックから発売されるようです。

「パナソニックは29日、市場想定価格が税込み13万円前後の超高級扇風機「リント」を5月20日に発売すると発表した。支柱に高級木材を使用し、木目を生かすなどデザインを重視。同社の扇風機では過去最高価格で、担当者は「従来とは違う価値を提案したい」と新市場の開拓に意気込んでいる。 超高級扇風機5月20日発売 13万円前後 毎日新聞 2017/3/29」

超高級扇風機ということで、素材にこだわりデザインも重視しているようです。ただ、13万円の扇風機は相場からするととても高く感じます。

こういった商品を販売する意図はどこにあるのでしょうか?すこし考えていきたいと思います。

■あえて高額にしている?
この商品のニュースに接してみて一番関心を引くのがその価格です。扇風機が13万円というのは一般的な感覚だと相当高額だと思います。

では、なぜそんな高額な商品をあえて作るのか。いいものを安くというのが理想、ですよね?

でもマーケティング上、あえて高額にするというのも一つの考えかたなのです。

というのは、私たちは「よいものは高い」といったように考える傾向があるからです。そして、この「よいものは高い」といった考え方は広く浸透していますので、逆に「高いものにはそれだけの価値がある」と考える傾向もあるのです。

例えば、50万円の宝石と80万円の宝石、100万円の宝石があったら100万円の宝石が一番質がよさそうだと感じますよね?

そういった心理的な傾向が私たちにはあるのです。

■品質を判断できる商品では

こういったあえて高額にするといった価格設定を行うような商品は宝石や貴金属などが代表例としてがあげられますが、本商品もそのような価格設定をしていると考えられます。

もちろん、このような効果を狙ったとしてもただ単に高い価格をつければいいというものではありません。

商品にそれだけの価値がなければただ割高感が生じるだけだからです。そのため、高価で上質な素材を使い、あえて手間のかかる加工方法を用いていると考えられるのです。

但し、宝石や貴金属ならば一般人には品質の判断が付きにくいため、高価格をあえてつけることで高品質であるといったメッセージを打ち出すことができます。

しかし、本商品のような扇風機といった万人がある程度の品質を判断できるような商品では、あまりこの種の価格政策は効果が薄いと考えられます。

そのため、商品の価値を訴求するためには素材やデザインだけではなく、扇風機としてどう優れているのかまで謳っていく必要があるでしょう。

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