ここから本文です

【月刊『WiLL』(5月号)より】実録映画が証明する ありもしない南京大虐殺

4/5(水) 9:03配信

WiLL

映画『南京』新映像発見

北村 2015年、中国が南京事件の関係資料をユネスコ世界記憶遺産に登録しました。私はその中で谷寿夫中将に対する「死刑判決書正本」が含まれていることに着目し、改めて調べ直してみたのです。判決書の中に「日本軍が現場で撮影した都市住民皆殺しの映画だ。わが軍の勝利の後、これを押収した。これが証拠だ」と記載されている。
 この映画は1938年に制作された『戦線後方記録映画 南京』(以下、映画『南京』、撮影・白井茂 編集・秋元憲 音楽・江文也 現地録音・藤井愼一 解説・徳川夢声)ですが、4年前、欠落していた新しいフィルムが発見されたそうですね。
松尾 映画『南京』は、長らく東京大空襲(1945年)で焼失したと思われていたところ、1995年に北京で複製フィルムが発見されデジタル化、長さは58分29秒で、日本映画新社からビデオ発売されました。オリジナル版は71分と考えられていたので、およそ12分間分のフィルムが発見されずじまいだった。ところが、今回、全8巻中、4巻目が見つかったのです。9分ほどで、蒋介石の邸宅や南京郊外のシーンが映っています。
 発見できたのはまさに偶然で、ある方からインターネット上で質問を受けたので、回答をしているとその方の過去に閲覧した映像履歴が気に掛かり、リンクをたどっていくと、映像が存在し、視聴したところ音声解説は徳川夢声。イギリスの映像発信会社がアップしていたので、問い合わせところ「これはアメリカ・ワシントンD.C.のナショナル・アーカイブスから引き取ったフィルムの中にあったんだ」と言われました。ナショナル・アーカイブスには膨大な資料映像があり、フィルムナンバーがないと何もわかりません。
 でも、そのナンバーが特定できたので、確実に映画『南京』の映像であることを確認することができたのです。
北村 フィルムの一部がアメリカに渡った経緯については……?
松尾 どうやら日本から接収したフィルムの一部のようです。まだほかの素材も存在して、もしかしたら一部は中国に渡っているかもしれません。
北村 もともと映画『南京』は、日中戦争勃発直後の三部作『北京』『上海』『南京』の一部でしたね。
松尾 『北京』『上海』は71分あります。見つかったシーンを入れた映画『南京』は66分39秒なので(ユーチューブで視聴可能)、まだ3分弱の映像が不明です。おそらくそのシーンは中華門が映されていると思います。
 なぜなら、昭和30年代に掲載された映画評の中で、中華門について言及されているからです。現存している可能性は高いので引き続き調査したいと思っています。
北村 今回、新しいシーンが発見されたので、改めて映画『南京』を見直しました。孫文の遺体を埋葬した中山陵や、明孝陵(明の朱元璋と后妃の陵墓)、紫金山天文台など南京郊外のシーンばかりで、住民はまったく登場しません。穏やかというか静謐そのもので、破壊の後はほとんど見当たらない。それまでの映像では住民登録や日本軍の入場式のシーンなどがありましたが、「こんなシーンもあったのか。何が大虐殺だ、ありもしない話を……」と、改めて納得しました。「まだ見ていない人はぜひ、見てほしい」と思いました。
松尾 遠方から南京を映しているシーンがありますが、城壁内はそれほど燃やされていないことがわかりますし、蒋介石邸の宝物も整然と残っているので略奪横行などなかったと言えます。
北村 映画『南京』には、まったく虐殺場面が出てきません。では、谷中将判決書に書かれた「皆殺し映画だ」とは一体どういうことか。事実を歪め虚構を作り上げています。
松尾 中国がやりそうなことです。

1/5ページ

最終更新:4/27(木) 15:50
WiLL

記事提供社からのご案内(外部サイト)

WiLL

ワック

2017年9月号
7月26日発売

特別定価800円(税込)

【総力特集】 加計学園」問題 ウソを吠えたてたメディアの群
【追悼──劉暁波氏】 習近平が最も怖れた男