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「数学なんて何の役に立つの?」に対するもっともシンプルな回答。(深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/教育コンサルタント)

4/6(木) 6:55配信

シェアーズカフェ・オンライン

受験を終えた学生たちは卒業を迎え、新たなステージへ向かいます。それど同時に、ほとんどの人はこのタイミングで「数学」からも卒業していきます。おそらく多くの学生はこのような疑問を抱えながら数学を勉強していたことでしょう。

「数学は嫌いです。だってこんなものを勉強していったい何の役に立つのか、最後までわからなかったから」

残念なことに彼らのほとんどがこの疑問の答えを得ることなく卒業していきます。さらにこの疑問は数学に苦手意識を持ってしまった人、数学を勉強することを諦めてしまった人が使う典型的な常套句になっているようです。

そこで今回はビジネス数学の専門家という立場から、「いったい何の役に立つの?」というこの疑問にシンプルに答えていきたいと思います。

■役立つから勉強するのか?
まず先ほどの疑問を少しでも感じたことがある大人の方に尋ねてみたいことがあります。「では学生時代にどう役立つのかを知ることができたら、数学を好きになったのか。一生懸命勉強したのか」ということです。端的に言えば、「将来役立つなら勉強したのか?得意になったのか?」ということです。おそらく答えは「NO」ではないでしょうか。

私は数学が苦手だった人を攻撃しているわけではありません。人には個性があり、得手・不得手があるものですから。しかし苦手だった、あるいは勉強しなかった理由を「どう役立つのかわからなかったから」とするのは少し違うのではないでしょうか。単に数学が面白くなかったから、興味がなかったからのはずです。先ほどの常套句は、後付けの言い訳に過ぎません。

■なぜあなたは部活を頑張れたのか?
この話を学生時代の部活動(たとえば運動部にします)に喩えてみます。厳しい練習に耐え、結果として大切なものをたくさん学んだ人も多いでしょう。今になって思えばそのときの経験は大人になってからも活きているように思われます。
 
しかしあなたは学生時代、「将来役立つからいま頑張って部活動を続けよう」と思っていたでしょうか。おそらく違うはずです。試合に勝つ喜びがあったから。仲間と過ごす時間が楽しかったから。純粋にそのスポーツが好きだから。異性にモテたかったから。そのような理由だったのではないでしょうか。

そしてもし運動部の顧問から「いま頑張ることはいずれ将来きっと役立つ。だから頑張れ!」と言われたところで、見たこともない将来のことを持ち出されても心には響かなかったはずです。

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