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26年W杯、北米大陸の隣国3カ国で共同開催も アメリカ、カナダ、メキシコが立候補と英紙報道

4/7(金) 18:02配信

Football ZONE web

3カ国共同開催へと舵を切るも…アメリカとメキシコの間に政治的問題

 2026年のワールドカップ(W杯)招致に向け、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国が共同開催により立候補する可能性が高まっているという。英高級紙「ガーディアン」が報じている。

最新FIFAランキング「世界TOP20」&「アジアTOP20」(2017年4月6日発表)

 W杯の開催国は18年ロシア、22年カタールまで決定している。10年の南アフリカ、14年のブラジルと合わせ、北米での開催には合理性があるとしてアメリカの立候補は昨年からも予想される報道がなされていた。

 W杯出場枠が48カ国に拡大されたことにより、FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長は複数国での共同開催が望ましいという声明を発していた。それを受けてか、北米から中米に掛けての隣国3カ国での共同開催へと舵を切った模様だ。仮に決定すれば、アメリカでの開催は94年、メキシコは86年以来となり、カナダは初開催になる。

 しかし、アメリカとメキシコの間には現在、政治的な大きな問題が横たわっている。アメリカ大統領に就任したドナルド・トランプ氏が、メキシコとの国境沿いに不法移民の立ち入りを禁止するために大きな壁を建設すると選挙期間中から宣言し、両国間の関係は非常に悪化しているのだ。先日、W杯北中米カリブ海予選で両国が対戦した際には、メキシコのサポーターが抗議のプラカードを掲げるなど、サッカーもその影響を避けられていない。

視察を経て20年5月に開催地決定

 北中米カリブ海サッカー協会のヴィクトル・モンタリアーニ会長は、そうした懸念を否定するコメントを発している。

「カナダ、米国、メキシコは共同開催を目指しており、その議論は続いている。非常にエキサイティングな提案だ。我々はそれについて肯定的な発言をしているだけであり、サッカーが各国を結集するためにできることがあると、強く示している。サッカーは多くの人々が嫌うすべての種類の政治体制を上回る。サッカーとサッカーの指導者は、それに対処して上回るように行動する」

 FIFAでは、26年大会に対して来年12月まで立候補期間を設けている。その間に手を挙げた開催地に対して19年から20年初めにかけて視察などが行われ、開催地の決定は20年5月に予定されている。

 86年メキシコ大会では、高地にあるスタジアムが多いことから選手への負担が大きいという問題が発生。さらに94年アメリカ大会では、その国土の広さによる移動負担と欧州のゴールデンタイムに合わせたキックオフ時間により酷暑のゲーム多発で批判が多く寄せられた。15年女子W杯が開催されたカナダでは、人工芝のスタジアム使用の是非が選手サイドから持ち上がった。こうした諸問題を3カ国共催となればクリアしていかなければならない。

 22年カタール大会が現行の32カ国出場で臨む最後のW杯となり、26年大会から出場国が48カ国に拡大し、全80試合のフォーマットで開催されることが発表されているが、大会の価値低下について世界中から疑問が呈されている。

 アジアではほぼ2倍近い出場枠の8カ国が担保されたが、FIFAランキング最上位がイランの28位という現状から、日本のサッカーファンからも恩恵にあずかる有難みだけではない意見が浮上。賛否両論が渦巻いている。

 拡大の一途をたどるW杯は、その開催規模も北米大陸全体を飲み込むものになるのかもしれない。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:4/7(金) 18:02
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