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潜水艦からミサイルを発射するのは、思っているよりずっと大変だった

4/8(土) 21:10配信

MEN’S+

 ニュースまたは映画でたまに見ることのできる、潜水艦からミサイルが発射されるシーン。 
 
 きっと、大きな赤いボタンを押して、発射していることに違いない!と思われがちですが、実は発射されるまでの工程が複雑であることをこのたび取材しました。

【 動画を見る! 】 注目は破壊力よりも、発射に至るまでの工程です。

Launching a Missile from a Submarine Is Harder Than You Think

 潜水艦からミサイルを発射する方法は、大きな赤いボタンを押すだけではありませんでした。当たり前かもしれませんが…。

 水中の発射管から時速2000キロメートル以上で確実に地球低軌道に打ち上げるには、エンジニアリングとロケットサイエンスの豊富な経験が必要で――それでも物理学的な条件が微妙に変わるだけで、大きく失敗することもあるのです。 
 
 現行の「トライデント2(D5)」のようにミサイルの致死性が高まるにつれて、こうした兵器使用をめぐってさまざまな感情が生まれています。しかし、トライデントをはじめとする核ミサイルの未来を考えるためには、その歴史をさかのぼる必要があります。また、ミサイルがいかにして海中から発射されるのかという仕組みも理解しておいたほうがいいでしょう。

 ミサイルが海中から空中に飛び出して進み、ターゲットに命中するまでの動きを紹介いたします。

現在に至る歴史

 もちろん、潜水艦は初めから海中で艦対空ミサイルを発射できたわけではありません。2つの世界大戦の間、潜水艦の装備は魚雷と甲板砲――甲板から水上艦を攻撃する大砲と軽量の対空砲火――だけでした。20世紀前半は潜水艦による機雷敷設も、海洋の大きな脅威となっていました。 
 
 しかし、冷戦の始まりとともに、将来は核ミサイルが世界の対立の鍵となることが明らかになります。最初のミサイルは、ナチスがロンドンの爆撃に使用した巡航ミサイルのV1とV2で、これがミサイルの原点となります。このミサイルは射程距離が数百キロメートルしかなかったので、飛行機か艦船に積んで、発射地点まで運ばなければなりませんでした。その点、ミサイル発射能力を備えた潜水艦なら探知されることなく、驚くほど攻撃目標に近い距離から発射することができ、大量破壊を行う完璧な兵器になることを誰もが予想したはずです。

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最終更新:4/8(土) 21:10
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