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絶好調・香川をあえてベンチにする理由。絶対王者に挑むドルトに今必要なこと

4/8(土) 11:00配信

フットボールチャンネル

 4月8日に行われるブンデスリーガ第28節でボルシア・ドルトムントはバイエルン・ミュンヘンと対戦する。好調で波に乗っている香川真司は、前節終了後に訴えていた張りがあり、コンディションは万全ではない。CLや国内カップ戦も待ち受ける中、どう対処するのだろうか。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

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●バイエルンにも「隙がある」

 王のように振る舞えるか。2017年4月8日のブンデスリーガ第28節、アウェイに乗り込みバイエルン・ミュンヘンと雌雄を決するボルシア・ドルトムント。

 1G1Aという結果を残したHSV戦を終えて、香川真司は、4日後に控えるバイエルン戦について次のようなイメージを抱いていた。

「まあ、相手もチャンピオンズリーグ(CL)があるし、優勝がほぼ決まっているから、どういうモチベーションかは分からないですけど。まあ、僕たちは、その隙を突いていきたいですし、必ず隙はあると思っている」

 香川が「必ず隙はある」と語るように、ブンデスリーガに限って言えば、今季のバイエルンは完全無欠とは言い難い。前節は前途有望なユリアン・ナーゲルスマン青年監督が率いるホッフェンハイムにアウェイで0-1で敗れ、不覚を取った。何より前半戦はドルトムントが昨年11月にホームで1-0の勝利を収めている。ドルトムントの選手たちが、バイエルンに対して必要以上に構えることはないだろう。7日の前日会見でトーマス・トゥヘル監督は「我々はバイエルンに痛い目をあわせるつもりだ」と語った。

 しかし同時に「それはとても困難な課題だ」とも話している。トゥヘルによれば、バイエルン戦ではユリアン・バイグル、ウカシュ・ピシュチェク、そして香川の起用がとても疑わしいのだという。

●コンディション、過密日程…今必要なこと

 HSV戦の後で、香川は「前半からちょっとふくらはぎの張りがあった」とことを明かしていた。

「右です。まあ、両足けっこう張っているかなあ、って感じですけど。ちょっと打撲から、ちょっと筋肉に張りが出てきたんで、それがちょっと心配でしたけど。まあ、大きな怪我はなかったですけど、次はもう中3日なので、って考えたら、もう、すぐに帰って治療を始めないと間に合わないのかな、と」

 主将のマルセル・シュメルツァーが再び起用可能という朗報もあるが、アンドレ・シュールレ、エリック・ドゥルムといった選手たちが離脱中で、マルコ・ロイスもまだ難しいのは周知のとおりだ。依然として苦しい台所事情が続いている。トゥヘルによれば、再び人員状況が整うのは、26日のDFBポカール準決勝のバイエルン戦でのことになるという。

 地元紙『ルール・ナッハリヒテン』が「ブラッケルからのポジティブな新事実」と報じるところでは、会見後の練習にはピシュチェクと香川は参加したのだそうだ。

 12日にCL準々決勝レアル・マドリー戦を控えるバイエルンと同様に、ドルトムントは11日にCLのモナコ戦を控えている。今回のバイエルン戦からは中2日と、非常に厳しい日程だ。

 過密日程と人員状況を踏まえれば、ここはカウンター型で挑むべきか。前半戦の成功体験を踏襲する。オーバメヤン、デンベレ、プリシッチといったスピードのあるアタッカーを前線に取り揃え、中盤はカストロとゲレイロを配置して簡略化。コンディション面で難しい香川は、ベンチスタートかもしれない。4月はCL準々決勝モナコ戦、ポカール準決勝のバイエルン戦と、まだまだ大一番は続く。その3戦の結果次第では、5月にさらに重要なゲームが控えることになる。無理をすべき時ではないのかもしれない。

 HSV戦で香川は、試合の流れを見て要所要所をしっかりやること、を意識したという。そういった何よりの“バイエルンらしさ”が、昨季王者との一戦では求められそうだ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

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