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「猫の島」に「ウサギの島」!? 動物とふれあえる島をめぐる

4/9(日) 18:00配信

BEST TIMES

 海に囲まれた島国の日本には、数多くの離島が存在する。それぞれに独自の文化や風習があり、個性豊かな特徴がある。なかでも最近、注目されているのが、猫などの動物が多い島々だ。
「猫の島」としてとくに有名なのは、宮城県の田代島ではないだろうか。人口が100人に満たない小さな島には、100匹以上の猫が暮らしているといわれている。

  漁業が盛んな田代島では、猫は大漁の象徴として大事にされてきた。また、かつては養蚕も行われており、蚕の天敵であるネズミを駆除する役割も果たしていたという。島内には猫神さまを祀る猫神社もあるほどで、猫の天敵といわれる犬の持ち込みは禁止されている。
 東日本大震災では大きな被害を受けたが、田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト(現・一般社団法人田代島にゃんこ共和国)という支援基金が立ち上がり、島に活気を取り戻した。こうして現代も猫たちは、人々を救っているのである。

 猫島は各地にあり、関東では江の島が有名だ。ほかにも、アートの島として知られる香川県直島、島民の5倍近くの猫が暮らす愛媛県青島、漁業が盛んな福岡県相島などが知られている。

   日本には猫以外の動物に会える島もあり、広島県の大久野島ではウサギとふれあうことができる。大久野島には民家はないが、瀬戸内海国立公園に指定されており、ビジターセンターや休暇村などがある。
 瀬戸内海に浮かぶ穏やかな雰囲気の島だが、昭和初期には毒ガス工場が作られた。ここで実験やガス検知のためにウサギが使われており、それが繁殖したことでウサギの島になったという説が広まっている。しかし実際には、小学校で飼われていたウサギをここに放したことに由来している。

 広島県といえば、鹿の島ともいわれる宮島も忘れてはならない。いわずとしれた世界遺産の厳島神社がある島で、説話集『撰集抄』にも、宮島には鹿が多いことが記されているという。
 ここには約数百頭ものニホンジカが生息していたが、農作物などへの被害からエサやりを禁止したところ、その数は半数以下に減少。鹿の島ではなくなる日は、そう遠くないのかもしれない。

 こうした島では、動物たちとふれあえるのが魅力だが、勝手なエサやりは認められていないことが多い。また、撮影に夢中になるあまり、観光客が民家に侵入する問題が発生している。動物が多いと話題になったものの、観光客が急激に増えて対処しきれないという話も聞く。

  こうしたトラブルが増えると、動物とのふれあいそのものが禁止される可能性もある。島を訪れる際はそこで生活をする人がいるということを忘れず、マナーを守るようにしたい。

文/OFFICE-SANGA

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