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米軍が発射した「トマホーク」、湾岸戦争以来の標的はイラクが最多

4/9(日) 18:30配信

Forbes JAPAN

シリア政府が反体制派の支配地域である同国北西部イドリブ県で化学兵器を用いた空爆を行ったとして、米軍は4月6日(日本時間7日午前)、同国の空軍基地に対し、巡航ミサイルによる攻撃を行った。



地中海に展開していた米海軍の駆逐艦2隻(USSポーター、USSロス)から、巡航ミサイル「トマホーク」59発を発射した。米国防総省は、標的にしたのはシリア軍基地の飛行場にある航空機と格納庫、燃料貯蔵庫、武器庫、防空システムやレーダーなどだと説明している。

1991年の湾岸戦争での「砂漠の嵐作戦」以降、米軍が他国に軍事介入する際にまず用いてきたのが、弾頭重量1000ポンド(約454kg)のミサイル「トマホーク」だ。前回は中東イエメンの反政府勢力、フーシ派の支配地域にあるレーダー施設を攻撃した際に使用した。フーシ派が紅海上を航行中の米海軍の駆逐艦に対し、ミサイル攻撃を繰り返し行ったことへの報復だった。

軍事・大量破壊兵器などに関する情報を提供するグローバルセキュリティー(GlobalSecurity)によると、米軍は1991年以降、2001年にアフガニスタンへの攻撃を開始するまでの間に、約1100発のトマホークを発射している。北大西洋条約機構(NATO)軍によるボスニア・ヘルツェゴビナへの空爆(デリバリット・フォース作戦、1995年)にも参加している。

また、リビアに対する多国籍軍の作戦(オデッセイの夜明け、2011年)、過激派組織「イスラム国」(IS)が首都と称するシリア・ラッカへの攻撃(2014年~)などでトマホークを使った。

この間にトマホークによる攻撃を最も多く受けているのはイラクで、同国に向け、少なくとも1618発が発射された。1999年に行われたNATO軍のユーゴスラビア空爆(同盟の力作戦)では、セルビアとモンテネグロに218発が発射された。

Niall McCarthy

最終更新:4/9(日) 18:30
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