ここから本文です

「ひよっこ」OP映像に隠された“遊び心”を解説!

4/10(月) 8:15配信

ザテレビジョン

現在放送中の連続テレビ小説「ひよっこ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)で、印象的なオープニング映像。これはミニチュア写真家・田中達也氏とCGアニメーター・森江康太氏の初コラボレーションによるもので、ヒロイン・みね子(有村架純)が生きた1960年代の景色がポップに再現されている。

【写真を見る】靴ブラシの奥に、さり気なく置かれている物に注目!

田中氏は小物を街や自然に“見立て”、時にダジャレを織り交ぜながら紹介した「ミニチュアカレンダー」で注目を集めるアーティスト。一方、森江氏は2015年にNHK総合で放送されたNHKスペシャル「生命大躍進」シリーズで、リアルな恐竜のCGを手掛けていたクリエーターだ。

田中氏は「『当時の家電や小物を使って昭和の風景を作りたい』というオーダーは難しかったですね」と、オファーを受けた時の率直な気持ちを振り返る。

そんな田中氏の作品の魅力を「“アハ体験”のような面白さ」と話す森江氏は、「フルCGのように手法を前面に出すのではなく、あくまでも田中さんの世界観をサポートするのが大事だと思って臨みました」と語った。

タイトルバックでまず登場するのは、茨城の農村の風景だ。しかし田んぼは畳(たたみ)で、そこを貫く道は畳の「へり」。また、稲刈りの光景は靴ブラシで再現されている。見立ての世界で、えっちらおっちら働く人々の姿がまたかわいらしい。

続いて場面は東京へ。田中氏に最も印象に残っているシーンを尋ねると、「そろばんの団地」だと返ってきた。

「初めは作品に出てくる洋食屋にちなんで、サンドイッチを重ねて作ろうとしていたんです。でも、サンドイッチは今でもよく目にするから面白くないよねということになって。

雑貨屋さんでそろばんが並んでいるのを見て思い付きました。そろばんは珠を外すと建築中の様子にも見せられるので、うまくいったと思います」と明かす。

さらに、「銀座の風景の場面で、時計の針が8時15分を指しているのは、当時の“朝ドラ”が始まる時間なんです」とトリビアを教えてくれたのは森江氏。

森江氏は「シーンの途中で朝から夜に変わるので、どちらにも使える時間になっています」と続け、「田中さんの普段の作品には“時間軸”がないので、新鮮なのではと思いますね」と注目すべきポイントを呼び掛けた。

今後、オープニング映像には新たなシーンも登場する予定になっている。桑田佳祐による主題歌「若い広場」に身を委ねてゆったりとタイトルバックを眺めていた視聴者も、一度画面に近づき目を凝らして見ればたくさんの「発見」があることだろう。

田中氏、森江氏が職人技で作り上げた映像には、古き良き風景、そして忙しなく過ぎる日常ではつい忘れてしまいがちな、“粋な心”が詰まっている。

最終更新:5/9(火) 12:20
ザテレビジョン

記事提供社からのご案内(外部サイト)