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【ナニコレ!?みやげ】お得意様へのおわび用でヒットした「切腹最中」

4/10(月) 18:30配信

旅行読売

切腹最中(東京)

 江戸中期の元禄14年3月14日(1701年4月21日)、江戸城内で赤穂藩主・浅野内匠頭(たくみのかみ)が高家・吉良上野介(こうずけのすけ)に刃傷に及んだことに端を発するのが「忠臣蔵」。加害者とされた浅野は、一関藩主田村右京太夫邸に預けられ、即日切腹となった。
 1990年、これをヒントに「切腹最中(もなか)」を売り出したのは、田村邸跡の一角に店舗を構えていた和菓子店新正堂3代目の渡辺仁久(よしひさ)さん。渡辺さんは、「『忠臣蔵』にまつわる数々の語りぐさがこの菓子を通じて、皆様の口の端にのぼれば」との思いを込めた。発売前、周囲からは「切腹」という言葉に反対論も強かった。だが、顧客に損をさせた営業マンが、「切腹最中」を持って行くと、相手が上機嫌になった、という話が広まり、たっぷり入った餡のおいしさもあってヒット商品になった。
 十数年前、ある大企業の管理職が店に来て、「切腹最中」を45個も買い込んだ。「若い連中に配って『腹を割って話そうや』と言ってみる」とのことだった。その後、管理職は「うまくいった」と笑顔で報告に来た。
 92年からは、世の中に元気を振りまこうと「景気上昇最中」も売り出している。「最中」には、ユーモア精神から「さいちゅう」とふりがなをつけた。渡辺さんは「これからも、お客様の話がはずむお菓子作りに打ち込みます」と力を込める。

問い合わせ:新正堂(東京都港区新橋4-27-2)/電話03・3431・2512

文・藤原善晴

最終更新:4/11(火) 18:19
旅行読売

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