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米中首脳会談中のシリア攻撃、中国側の本音は何か

ダイヤモンド・オンライン 4/11(火) 6:00配信

● 習近平国家主席の米国訪問 今回は“様子見”の色彩が濃い

 先週、習近平国家主席が米国を訪問し、ドナルド・トランプ大統領と初めての会談に臨んだ。同会談に同行・参加した王毅中国外相の会談後ブリーフィングによれば、「両国首脳は7時間以上に渡って深く交流し、中米関係と共に関心を持つ重大な国際地域問題を巡って意見交換をした。多くの重要なコンセンサスを得た。双方は今回の中米首脳会談は前向きであり成果に富んでいたと考えている。会談は中米関係の発展に建設的基調を打ち立てたと同時に、双方が共同で努力をしていく方向性を打ち出した」とのことであった。

 日本でも多くの報道がなされていると察するが、本稿では同会談の様子を中国国内から眺めながら、特に本連載のテーマにも照らし合わせ、「習近平主席率いる中国共産党指導部がどのような視角・立場からトランプ大統領を見つめ、同陣営とどのような関係を構築しようとしているのか?」を巡って私が感じたこと、考えたことを三つの切り口から書き綴ってみたい。

 一つ目が、習主席率いる党指導部にとって、今回の訪米には“様子見”という色彩が濃かったという点である。習主席が訪米を終えて北京に戻った直後、今回の習主席訪米の企画・実行に関わった中国外交部スタッフが私に次のような振り返りを語った。

 「習主席とその周辺からすれば、例えば“一つの中国”政策などではトランプ大統領の立場に対してある程度の掌握を持てるに至っているが、それでも同大統領、そしていまだその人事調整が不安定に映るトランプ政権に対して安心しきっているわけでは決してない。一歩一歩各レベルの会談や接触を続けつつ、確信を得ていく過程にある。だからこそ、今回は首都ワシントンD.Cではなく、フロリダ州で、しかもトランプ大統領自身の別荘に赴くことで彼に気分良く振る舞ってもらい、友好的な雰囲気の中で終了することを心がけた。習主席の外遊をフィンランド訪問とセットにしたのも、ピンポイントで米国へ外交をしにいくというトーンをダウンさせるためだったと私は理解している」

 トランプ大統領との会談においても、習主席は終始米中が協力していくことの重要性を前面に出す姿勢で臨んでいたように思える。「私と大統領は長時間に渡る深い意思疎通を行い、相互理解を深め、相互信任を増進した。多くの重要なコンセンサスも得たし、良好な仕事の関係を構築できた」(習主席)。

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最終更新:4/11(火) 14:30

ダイヤモンド・オンライン

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