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「地方」ならではのメリットとは? 「小商い」で生計を立てるという選択肢

4/13(木) 9:10配信

ライフハッカー[日本版]

きょうは『「小商い」で自由にくらす 房総いすみのDIYな働き方』(磯木淳寛著、イカロス出版)という書籍をご紹介したいと思います。が、そもそも「小商い」と聞いて、どのような商いをイメージするでしょうか?

【「小商い」と聞いて、どのような商いをイメージする?】

“小“がお金を指すと、気軽な小遣い稼ぎ。
“小“が時間を指すと、隙間時間に行う片手間の商い。
“小“が個人を指すと、自分ひとりの趣味的な楽しみ。

しかし、この本で取り上げる「小商い」は、このどれでもなく、「思いを優先させたものづくりを身の丈サイズで行い、顔の見えるお客さんに商品を直接手渡し、地域の小さな経済圏を活発にしていく」商いのことです。

つまり、とことん「DIY」で「Face to Face」で「LOCAL」であること。

それは、片手間の小遣い稼ぎではなく、生き延びるための小仕事でもなく、田舎で小さな稼ぎを積み重ねるというものでもない。自分のやりたいことを100パーセント叶えながら生計を立てていこうと奮闘する、精神的に解放された自由な働き方です。(「はじめに」より)

たしかにそれは魅力的で、とても現代的なライフスタイルのように思えます。とはいえ、いろいろ疑問は残ります。そもそも、なぜ房総いすみなのでしょうか? まずは、そのことについて調べてみたいと思います。

「小商い」と「マーケット」がさかんな『房総いすみ地域』とは?

「房総いすみ地域」とは一般的に知られた地名ではなく、行政区分を示すものでもないのだそうです。具体的には、千葉県・房総半島の南東部にある、いすみ市とその周辺の大多喜町、茂原市などの市町村を指す造語。

興味深いのは、ものづくりと対面式の商いを主業とする人々が、そのエリアに自然発生的に集まっているということ。そこでは30~40代を中心とする移住者、そして地域出身者たちによる、ゆるやかなコミュニティが形成されているというのです。しかも、その商いには特徴があるのだと著者は指摘しています。

それは、地域のあちこちで開かれる「マーケット」を重要な拠点としていること。店舗を持たずにマーケット出店だけで商いをしている人もいれば、店舗営業と並行してマーケット出店を行う人もいるのだということ。そして彼らのお客さんの大半は、房総いすみ地域と、遠くても県庁所在地の千葉氏辺りから車で訪れる人なのだそうです。

房総半島の中心には南北に連なる小高い山間部があり、房総いすみ地区はその東側に位置する平野部。車社会においては山道を経由する移動は敬遠されてしまうため、人口の多い千葉市や内房総(房総半島の西側)とのことなる風土が育まれているというのです。

だからこそ、南北の平野でつながる房総いすみ地域が、行政区分を超えたひとつの生活圏域になっているということ。ちなみに地域の大半が農村漁村なので人口密度は低いものの、域内の人口は20万人程度になるのだそうです。(8ページより)

それでも、もし小商いを現実的なものとして捉えようとするならば、「本当に生計を立てていけるのか?」という疑問は残ってしまいます。そこで次に、「ESSAY 2 『ローカル』の小商いを成り立たせるもの」から答えを見つけ出してみることにしましょう。

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