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香川復活劇に見る数値上の変化 ドルトムント先発奪還後はキーパス増加&走行スピードアップ

4/13(木) 22:43配信

Football ZONE web

CLモナコ戦でもパス成功率92%、キーパス6本成功と高い数値を示す

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は準々決勝を迎え、日本代表MF香川真司が所属するドルトムント(ドイツ)は本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクでモナコ(フランス)との第1戦に臨んだ。当初は現地時間11日に開催される予定だったが、試合開始の約1時間半前にチームバスを狙った爆破事件が発生。これにより主力のDFマルク・バルトラが負傷する事態となり、世界に衝撃が走った。

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 あまりにもショッキングな出来事が起きた翌日のゲームだけに、ドルトムント側にメンタル面での動揺があったことは想像に難くない。そうしたなかで香川は、スタメンとしてピッチに立った。3月からレギュラーポジションを確保し、先週末のバイエルン戦こそ負傷欠場したが、この試合で復帰すると1ゴール1アシストと活躍。残念ながらチームは2-3と敗れたものの、その動きとプレーは現在のドルトムントに不可欠なものであることを示した。

 データ分析会社「InStat」のデータによると、パス成功率92%はドルトムントのMF、FW陣の中では最も高い数値であり、そのうちキーパス(ゴールが狙える位置にいる味方プレーヤーへのパス)は、チーム最多タイの8本のうち6本を味方の選手に通している。特に攻撃の時間が増えた後半は高いエリアでのパス、パスレシーブが増え、これがゴールとアシストにつながった。

より高い位置でボールに触り持ち味発揮

 今季の香川のリーグ戦、もしくはCLのスタメン出場試合のデータを、先発の座を手にした3月11日のブンデスリーガ第24節ヘルタ・ベルリン戦(1-2)の前後に分けて算出した。

 8-4と大勝した昨年11月22日のCLグループステージ第5節レギア・ワルシャワ戦で2ゴール1アシストを記録した香川だが、それ以外の試合ではアクション数は多いものの得点に直結するデータは生まれていなかった。

 しかし、ヘルタ戦以降にスタメン出場した試合では、特にキーパスが増加。より高い位置でボールに触れることで、香川らしいプレーを再び見ることができるようになった。

 また、右の表はリーグ戦における走行データのスピード別の割合だが、前半戦(17節まで)の出場時に比べて後半戦(18節以降)では時速17km~24kmの割合が上昇している。モナコ戦でも後ろでボールを触ってから、そのままゴール前へ駆け抜ける動きなどで相手のマークを外していたが、こういった「静」と「動」を繰り返しつつ「動」の距離が増えた点も、好調の要因と言えるだろう。

 モナコ戦は残念ながら黒星となったが、モナコもクオリティーの高いチームであり事件の有無にかかわらず、難しい試合になっただろう。ドルトムントは現在国内カップ戦も勝ち抜いており、リーグ戦も4位と来季CL出場権獲得に向けて負けられない状況となっている。そのなかで輝きを取り戻した香川が、シーズンのクライマックスに向けてどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。敵地第2戦でも勇敢に戦い、攻撃陣をけん引してくれるはずだ。

データ提供元:Instat

Soccer D.B.●文 text by Soccer D.B.

最終更新:4/13(木) 22:43
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