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【大宮】今季初の無失点&勝点! 塩田仁史インタビュー|割り切った“極端さ”で迷いを消してリーグでの勝点を掴め

4/13(木) 17:59配信

SOCCER DIGEST Web

「プレーで味方にメッセージを送りたかった」

 J1・6節を終えて、いまだ勝利なし。リーグ戦で最下位に沈む大宮は、それでも4月12日に行なわれたルヴァンカップ・2節で無失点試合を演じて、今季初の勝点を手にした。
 
 苦境にあって、塩田仁史は何を想うのか。常にチームのことを考えながら行動を続ける男をクラブハウスで突撃取材。現状を冷静に捉えるベテランGKのインタビューをお届けする。
 
――◆――◆――
 
――昨日の柏戦は0-0。リーグ戦ではないものの、今季初の勝点を手にしました。
 
 ゴールを決められない試合が続いていたので、守備陣は「ゼロで抑える」という意識で臨んでいました。それが勝つための絶対条件だと。結果的に引き分けとなりましたが、みんながハードワークをしてくれたからこそ、無失点で試合を終えられたんだと思います。
 
 また、直近のリーグ戦2試合(J1リーグ5節・鹿島戦、6節・神戸戦)は後方から組み立てようとしたシーンでミスが起こって失点してしました。昨日の試合は、つなぐのか蹴るのかが中途半端にならないように、かなり極端にフィードを蹴ることにしていました。
 
 自分はチーム内では年齢が上のほう。だからこそ模範になるべきだし、良い方向に進むためにもプレーで示そうと思っています。味方への「前向きに戦う」「背後を突く」「セカンドボールで身体を張る」というメッセージを送りたかったんです。
 
――鹿島戦のあと、「割り切りの必要性」を話していました。
 
 神戸戦はベンチから見ていましたが、上手くいかない時期にはどっちつかずになることが多い。後方からつなぎたい選手がいて、最終ラインの背後に蹴ってほしいと思う前線の選手がいる。つまり細かなところで意思が統一できていないわけです。
 
 昨日はオフサイドに引っ掛かったり、裏に抜けるシーンがリーグ戦よりも飛躍的に増えていたと思います。それは意識していた結果。後ろからこだわってビルドアップしようとしていますが、前線の選手は背後に抜けるタイミングが分からないから走りにくいと感じていたはず。
 
 だからこそ、極端に背後に蹴ってあげる。そうすれば「ボールが出てくる」と信じて走り出しやすい。もちろん、ポゼッションをしながら最終ラインの裏を狙うタイミングを計るのが一番いい。でも、修正がなかなかできていませんから。
 
 思いっ切り偏ってみようとしました。柏の両CB(中山雄太、鎌田次郎)は良い選手だけど、高さがそこまであるわけじゃありませんし、対人に絶対的に強いわけでもない。そこを突いてやろうという思惑もありました。そこで撥ね返し切れなかったボールを拾えれば、そこはシュートレンジですからね。
 
――昨日の引き分けはポジティブに受け止められるのでは?
 
 そうですね。リーグ戦を6試合戦ってますが、全部負けていて、ちょっと練習でも雰囲気は落ち気味だった。それが少しかもしれないけど明るくなりましたし、ネガティブな姿勢から変化がありますから、かなり重要だったんじゃないでしょうか。
 
 ただ、この結果自体が大切なのではありません。次のリーグ戦(16日の7節・清水戦)で勝点を取ることが目標です。そういう意味で、今後につながればいいなと思います。
 
――確かに公式戦の連敗は止めましたが、リーグ戦で「勝点0」なのは変わりません。
 
 まずは連敗を止めること。勝ちたい気持ちが強すぎて、無理に勝点3を掴みにいってダメで「負けてしまった」が続いています。「割り切って引き分けでも」が実行できていなかった。
 
 柏戦では得点は生まれなかったけど、それが実践できたからポジティブに受け止められます。とにかく、清水戦ではこれを続けてリーグ戦の連敗を止める。そうすれば自ずと上昇気流に乗れるはずです。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

最終更新:4/13(木) 18:02
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