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なぜプロ野球選手は乱闘をしても逮捕されないのか? (及川修平 司法書士)

4/14(金) 6:03配信

シェアーズカフェ・オンライン

先日のヤクルトと阪神の試合中、藤浪投手の投じた死球をめぐって乱闘に発展した一件。記事によるとヤクルトのバレンティン選手が阪神の矢野コーチを突き飛ばし、矢野コーチも「ジャンピングニー」で反撃などと報じられた。

「阪神は京セラドームにヤクルトを迎えての地元開幕戦(4日)に敗れたが、先発の藤浪晋太郎投手(22)が畠山に与えた死球をめぐり、両軍ベンチ総出の大乱闘が勃発した。
「ヤクルト・バレンティン大暴れ舞台裏 試合後、ナインはVTRで大爆笑」夕刊フジ 2017/4/6」
 

プロ野球の試合をめぐって度々起こるこの乱闘事件。普通のサラリーマンがライバル企業の社員と乱闘でもしようものなら、暴行罪や傷害罪といった容疑で逮捕されてもおかしくないのだが、プロ野球の乱闘を巡って逮捕者が出たという話は聞いたことがない。

これはなぜだろうか。

■人を殴ったり傷つけたりしても罪とならないことがある
人を殴ったり傷つけたりしても罪とならないことがある。これは人を殴ったり傷つけたりすることが正当な業務となる場合だ。

例えば、外科手術などがそうだ。メスで患部を切るわけだから、言うなれば人に傷害を負わせたということになるのだが、医療行為という正当な仕事として行っているわけで、もちろん罪には問われない(医療過誤のケースで、重大なミスがあるようなケースでは業務上過失傷害などの罪に問われることになる)。

ボクシングやプロレスなどもそうで、形からすると殴り合いをしているので暴行罪や傷害罪の典型のようなものだが、スポーツとして確立し広く認知されているもので、もちろんそれ自体が罪に問われることはない。

そんなのは当たり前じゃないかと言われると、まったくそのとおりなのだが、では今回取り上げたプロ野球の試合中に起こる乱闘は、当たり前のように正当な業務と言えるのかという疑問がわく。

プロ野球の本来の「業務」とはもちろん「野球をすること」だ。

乱闘というものは、「プロ野球」の本来の業務とは言えないものであるので、一般人のケンカと同様、処罰の対象となっても何ら不思議ではないものなのだ。

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