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元アーセナルの長身FWがトルコで復活! 新興クラブを初のCL出場に導く?

4/14(金) 11:30配信

SOCCER DIGEST Web

強豪ガラタサライを相手にハットトリック。

 プレミアリーグで働き場所を失ったエマニュエル・アデバヨールが、今冬に渡ったトルコの地で復活をアピールしている。

 アデバヨールと言えば、アフリカの小国トーゴを初のワールドカップ出場に導いた(2006年大会)、いわば同国の英雄。アーセナル時代の07-08シーズンにはプレミアリーグでクリスチアーノ・ロナウド(当時マンチェスター・U)に次ぐ24ゴールを決める活躍を見せ、08年のアフリカ年間最優秀選手に選ばれている。アーセナル退団後も、マンチェスター・C、レアル・マドリー、トッテナムと強豪クラブを渡り歩き、アフリカ屈指のスタープレーヤーとして鳴らした。

 その長身ストライカーが出場機会の減少に伴い、トッテナムとの契約を解消したのが15年9月。それから4か月後、16年1月に同じプレミアリーグのクリスタル・パレスとの契約にこぎ着けたものの、12試合で1ゴールと結果を残せず、ここも半年でお払い箱に。秋口にはフランスの強豪リヨンへの入団を取り沙汰されながらサインには至らず、今シーズンは無所属の状態が続いていた。

 2年連続の“浪人生活”にようやく終止符を打ったのが、冬の移籍マーケット最終日の1月31日だった。トルコの中堅クラブ、イスタンブール・バシャクシェヒルと1年半の契約を結んだのだ。

 入団後1か月は怪我のためプレーできず、トルコ・デビューは3月までずれ込んだが、2試合目のコンヤスポル戦で初得点を挙げると、続くカラビュクスポル戦でもゴールを叩き出す。さらに圧巻だったのが4月10日のガラタサライ戦。11分の先制ゴールを皮切りに、44分、そして56分にもネットを揺らし、トルコの巨人を4-0で撃破する原動力となったのだ。ハットトリックはアデバヨールにとって、R・マドリー時代の10-11シーズン以来、6年ぶりのことだった。

 これでデビュー戦からの5試合で5ゴール。トーゴ代表のキャプテンとして1月のアフリカ選手権に出場したとはいえ、それまで半年以上実戦から遠ざかっていたうえに、故障明けでありながらこの活躍だ。33歳にしていまなお実力は錆び付いていないと、トルコのファンに強く印象づけている。

 所属のイスタンブール・バシャクシェヒルは、1990年に創設された歴史の浅いクラブだ。しかしながら、過去2シーズンはいずれもシュペルリギ(トルコ1部リーグ)で4位と、急速に力をつけてきている。

 今シーズンは開幕から絶好調で、3強(ガラタサライ、フェネルバフチェ、ベジクタシュ)を差し置いて前半戦を無敗のまま首位で折り返した。今年に入ってやや調子を落とし、その座をベジクタシュに明け渡したものの、27節終了現在、勝点5差で2位につけている。3位フェネルバフチェとは6ポイント差、4位ガラタサライとは7ポイント差だ。クラブ史上初となるチャンピオンズ・リーグ(CL)の出場権獲得が見えてきた(1位が本選にストレートイン、2位は予選からの出場)。

 もちろん、優勝の可能性もまだ残されている。4月下旬にはフェネルバフチェ戦(26日)、そして首位ベジタクシュ戦(30日)と3強との連戦が控えているが、ここで連勝すればリーグタイトルへの道も開けるだろう。

 高みをめざす新興クラブに大きな成功をもたらせるか。アデバヨールの今後のさらなる活躍に期待したい。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部

最終更新:4/14(金) 11:30
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