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ミランの中国資本売却が正式決定! 31年間のベルルスコーニ時代に幕引き

4/14(金) 6:00配信

SOCCER DIGEST Web

本丸の業績不振でクラブへの資金投下が目減り。

 現地時間4月13日、ミランの中国資本への売却が正式決定した。オーナーだったシルビオ・ベルルスコーニの持ち株会社『フィニンベスト』が、保有していたクラブ株式の99.93%を『ロッソネーリ・スポーツ・インベスメント・ルクセンブルク(RSIL)』に売却。価格は負債の2億2000万ユーロ(約264億円)を含めて合計7億4000万ユーロ(約888億円)だった。
 
 昨年8月、ベルルスコーニはヨンホン・リー率いる中国の投資ファンド『シノ・ヨーロッパ・スポーツ(SES)』とミラン売却で合意。昨年12月と今年3月の二度にわたって株式売却取引完了が延期となったうえ、複数の投資家たちが去ったことでSESは解散したが、リーはRSILを立ち上げたうえで米国ヘッジファンドから資金を借り入れたと見られ、最終的には名門クラブを手中に収めた。
 
 ベルルスコーニは1986年にミランを買収すると、31年間で計12億ユーロ(約1440億円)とも言われる多額の私財を投じてクラブを強化。セリエAを8回、チャンピオンズ・リーグを5回、クラブワールドカップを3回など29のタイトルをもたらした。
 
 しかし、一家の業績不振によりミランへの資金援助が徐々に目減りし、それに伴って財政難に陥ったクラブは補強もままならず成績不振に。ベルルスコーニは2013年ごろからクラブ売却に動き、2015年にはタイ資本と仮契約したが破談。今回ようやく中国資本との交渉をまとめ上げた。ベルルスコーニはクラブ公式サイトで以下のような声明を出している。
 
「私は悲しみを覚えているが、ヨーロッパと世界のトップレベルで競争するチームを作るには、もはや一家だけではサポートしきれない時代になった。ミランが与えてくれた感動、多くの勝利を収めたクラブの会長になれたことは決して忘れない。心の底から選手、コーチ、スタッフ、そしてすべてのファンに感謝を。もう一度、ありがとうございました」
 
 現地時間14日には株主総会が行なわれ、ミラン新首脳陣の任命、そしてリーによるオーナー就任会見が開かれる見込みだ。
 
 近年のセリエAは、ローマとボローニャとパレルモがアメリカ、インテルが中国の資本に買収されるなど外資参入が積極化。4月15日のセリエA32節・インテル対ミラン戦は、史上初の“中華ミラノ・ダービー”となる。

最終更新:4/14(金) 6:00
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